第20話 四体目!
飯を食べたので、また外に出て普通の魔石を交換しておく。
テントに近づくと、職員が俺を目で追っているのがわかる。
「サダ様、今度は何を交換ですか?」
チーフさんが慌てて俺の方に来て声をかけて来る。
「何時も通りの白い魔石です、少し他のスライムの魔石も入っています」
腰袋からトレーに魔石を移す、テントの中の雰囲気が軽くなった様な気がする。
「それでは、査定しますね、お待ち下さい」
少しして、トレーに明細が乗せられて来る。
「では明細を確認してください」
何千万の取引の後では、一万円が凄く小さく見えるね!少なくでは無いけど。
「大丈夫です、カードに入れて下さい」
俺はカードを渡す。
「はいお返しします、また潜られますか?」
チーフさんは聞いて来るので俺は答える。
「はい昼飯を食べたので、少し休んでから潜ります」
するとチーフさんは控えにあるソファーを指差す。
「すいている時はソファーで横になっても大丈夫ですよ」
俺はソファーを見て、チーフさんに会釈する。
「なら少し休息します」
ソファーに座って目を閉じる、気がついて目を開けて時計を見ると、先ほどよりも一時間は経過している。
そろそろ、扉から出て散らばったかな、上でまた消臭スプレーをかけていくか。
俺は立ち上がり、受付嬢さん達の方を向いて頭を下げてから上に行く。
屋上も満車だ!入り口が何故か混んでいる。
恐らくは湧き出たゾンビ達が、通路を塞いでいるのだろう。
今日はもお帰った方が良いのかな、そお思っていると肩を叩かれる。
「マサシやっと見つけた、下のテント見たかゴールドスライム三匹出たってよ!
一匹は此処の最高タイ記録だってよ、私も早くくればよかったよ」
ここであったが百年目じゃ無いが、会いたく無い姉に会ってしまった。
「姉さん遅かったみたいだよ、俺は3階を回っていたから気づかなかったよ。
さっきまで昼飯を食べて食休みしてたんだ、今は二回目のトライだよ」
「そうか、二階だよなやっぱり、三階でゾンビはお前だけだよハハハ」
ゾンビを笑えば穴二つだぞ、絶対に朝の事は教えない!
※人を呪わば穴二つです※
「じゃマサシ、私は他のダンジョンに行くよ、お前も来るか?」
「行かない、ここでゾンビ退治している」
「なら夜家でね、消臭スプレーを忘れるなよ、じゃあ」
姉は出ていく、俺は見送るヨシヨシ。
少し空いた所で、消臭スプレーをかけてエスカレーターで下に。
3階の通路でゾンビ達を確認、何体かは倒されているな。
急いで映画館のエントランスにいく、10体ほどのゾンビがいる。
「まあコイツらは簡単に倒せるな、いくぞ!」
両手に消毒液の霧吹き機を持って突撃。
相手が気づく頃には、みんな骨になって白の魔石に変わっている。
「さて扉の中を確認して、残りを討伐しよう」
最初の扉を少し開けて中を覗く。
「二、三匹だな、結構湧くの早いな・・・嘘あの色は金色」
本日四匹目のゴールドスライムを発見してしまう。
「さてどうやって倒すか、三体のゾンビを避けながら気付かれずに倒す事は出来るのかな」
前の三体はエスカレーターを下がったらいた、今回は一番奥のスクリーンの前だ。
扉を少し開けて滑り込む、そして中を確認。
「どおも三体のゾンビが守っている様だよな」
ただ消臭スプレーは、まだまだ聞いている。
「よしジグザグで近づいて、一瞬で決めてやる」
ゾンビを避けて、スライムに気づかれず近づく俺。椅子の位置が本当に邪魔だ。
よく見ると四体目のゾンビが出て来た。
「スクリーンを巡って現れたぞ、あの奥に何かあるのか?」
ダンジョンの秘密を垣間見る、それよりもスライムだ!
スライムが、スクリーンの方を向いた、距離十m。
「よし勝負」
俺は掛け出す、音で全ての魔物が気づくがスライムを一殴りパーン
スライムが破裂した、そしてゾンビは消毒液の霧吹き機でかけて骨にする。
静寂が訪れる、等々四体目のスライムを狩る事が出来た。
ゾンビの魔石を拾いつつ、金塊を手に取る999.9刻印がある。
かなり重いが新記録は間違いない、よし腰袋に入れて行こう。
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