第18話 2匹目のドジョウ
さてもお一度再入場、定期券を買って余計な出費が無くなる。
やはり早起きは三文の徳と言うが百六十万円の徳になった。
「よし気合いを入れ直してまた討伐だ!」
エスカレーターで降りると、またゴールドスライム。
二匹目のドジョウでは無く二匹目のゴールドスライム!
またまた投げてしまった霧吹き機。
パーンとスライムが破裂して、金塊が現れる。
「さっきよりは大きそうだけれど、取り敢えず拾うかな」
手に取り見てみると、またまた刻印は999.9純金だな。
俺はまたテントに戻る。
「すいません、よろしいですか」
まだ準備中だけど、また受付嬢さんに声をかける。
「あゝサダ様先程はおめでとうございます、何か忘れ物ですか?」
俺はトレイの上にそっと金塊を置く。
受付のお姉さんは目が点になっている。
「まさかまさか、またですかサダ様」
俺は頷く。
「場所もまさか同じ所ですか!」
俺は頷く。
「貴方達、これの鑑定とモニターチェック、場所は同じで時間は少し前」
裏はバタバタしている、この間の受付嬢さんと目が合うと会釈してくれた。
裏からトレーが出てくる。
「チーフ確認しました、確かです」
このお姉さんはチーフさんなんだ、大変だね。
「ではサダ様、本日二回目の万歳三唱をしますのでよろしく。
職員集合・・・では行きます万歳万歳三唱おめでとうございます。
それでは明細のチェックをお願いします」
俺は見た、中学生では見れない金額を、四百万円
「はいチェックしました」
500g税金を引いて四百万円!また頭にファンファーレが鳴っている。
「えぇとまだ潜りますよね、それとも帰りますか?」
受付嬢さんは顔を引き攣りながら聞いてくるので、俺はハッキリと答える。
「はい、また潜りますよ頑張ります!」
「気おつけて行って下さい」
俺はチーフさんに見送られて、また屋上の入り口に戻る。
一度ある事は二度ある、三度目の正直と言うが一度目と二度目があって三度目がある格言は有るのだろうか?
エスカレーターを降りる、まさか?
目が点になるが、またまたまたゴールドスライムが居る。
瓢箪から駒かよ、またまたまた霧吹き機を投げてしまった。
パーンとスライムが破裂する、残った金塊をまた見てしまった。
「今度はかなり重そうだな、一応刻印を見てみよう」
俺は拾って手に取り刻印を見る999.9おそらく純金だよな。
またさっき降りた道を下に降りて行く。
テントの方に歩いて行くと、チーフさんが微笑んでくれている。
よく見ると若干引き攣っている。
「サダ様先程はおめでとうございます、もしかして忘れ物ですかねホホホ」
笑うしか無いチーフさん。
俺は金塊をトレーの上に置く、ゴトと音が鳴る。
「えぇと聞きます、同じ所ですか?」
「そうです、同じ所同じ場所です! ただエスカレーターを降りただけです!」
俺は若干キレ気味に答える、俺は悪くない絶対に!
「御免なさい、気を悪くしたなら謝ります、なにぶん業務で決まっている事ですのですいません」
チーフさんは後ろを向いて指示している。
少しして、もお一人の知っている受付嬢がトレーを持ってくる。
「ではサダ様ご確認ください」
俺は黙って頷く。
「では三回目の万歳三唱をさせていただきます、皆さん準備良いですか行きます。・・・万歳万歳万歳おめでとうございますサダ様」
今回の金額は、2k千六百万円税金を引かれての金額。
「それとサダ様、金額が合計で千万円を超えましたので、初心者マークを着なくてもよろしいです!
これからは冒険者として歩んで下さい。
それではカードを預かりますので少しお待ちください」
カードを渡して、俺は机の前に立っている。
誰も居ない感覚だ、何かが変わったのかもしれない。
「お待たせしました、冒険者ブロンズランクのカードです。無くさない様にして下さい」
受け取ったカード、プラスチックから銅の板になったみたいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます