第15話 ダンジョン情報!

やっと席に着いて、メニューを見る。


無難な所でハンバーグ定食にドリンクバーとデザートもドリンクバー横でいいよな。


「みんな、メインはハンバーグでドリンクバーと横のプチデザート食べ放題でいいかな」

「俺らはそれでいいよな」

「「オウ」」


「女子達はいいかい?」


「みんなそれで良い」

「奢りだもん、贅沢言わない」

「早々奢りだし」

「私も」

「私も賛成」


「ヒデミの席はどうだ?」


「私は良いよ」

「同じく」

「同じ」

「同じ」


なら注文するね。


係の人を呼んで注文する。

みんなはドリンクバーに移動して、飲み物ともうデザートを持ってきている

「早いな女子達は」

「サダそれを言うと睨まれるから、俺達の話をしよう」

「あゝよろしく」

一瞬冷たい風が吹いたようだ。


「ではドリンクも取ってきたし乾杯」

「「「乾杯」」」

他の席もドリンクを捧げている。


「まずは誰から教えてくれる?」

「なら俺から」

ハルトが最初みたいだ。


「サダが攻略しているショッピングモールの跡地、そこは二階がメインの討伐場で三階は匂いがひどくて誰も居ないそして通路と化している。

事実上2階しか無いと思われている」


「待てよ、俺は三階をメインで一週間討伐していたぞ?」

「なら匂いを気にしないなら、お前の専属狩場だな、大儲けだ。

他の冒険者は二階でスライムを狩って、ゴールドスライムが出たら

他のダンジョンに移動して稼いでいるみたいだ」


「だからいつも空いているのか」

「夕方は会社帰りのサラリーマンが、適当にスライム狩りして稼ぐみたいだ」


「入場料千円だぞ、赤魔石で五十円、二十匹でやっと元だぞ!」

「そこは、七時以降は二百円の入場料に下がるし、定期券と回数券があるみたいだよ」


「定期券と回数券・・・いくらだいくらなんだ!」

「えーと定期券が一万円、平日割引回数券が二十枚綴りで二千円

夜七時以降の割引券は千円だね」


「なら俺は五日間も千円払って入っていたのか、割引回数券なら二セット買ってお釣りが来てるじゃないか!」

「まあ買うなら、土日入れる定期券がお得だね、平日だけなら割引回数券だけどね」


なんで事前情報も持たないで俺はダンジョンに潜ってたんだ。それだけでも何千円か浮いたのに。


「サダサダいいかい次な、ゴールドスライムは1日一匹だけどね、稀に二匹出た情報もある、それも後の方が大きい金塊だそうだ」


「えぇ二匹出る事もあるの?」

「あゝ、記録更新は大体二匹めで最高二キロ、最高回数が三回目で一キロだね、今なら一千万円を超えるね」


「えぇ二キロ二千万円、三回も出現!」

「他のダンジョンだと五回目でも1kだってさ」

「他は五回も出るの?」


「もしかして今なら五千万かよ」

「そうだよ、だからアソコは土日に混むんだ、広いし、毎日ゴールドスライムが出るからね」


俺の知らないことばかりだな本当に。

「次俺ね、初心者ダンジョンに出てくる、イレギュラーの魔物情報を教える」

「おうおう聞かせてくれ」


「今までイレギュラーで出た魔物は、ビックスライム5mと首無し騎士と

死神とケルベロス」


「おおなんか凄い名前だな、どうやって倒したんだ?」


「倒せない、逃げるしか無いんだ! 初心者には倒せない一時間すれば消えてくれるみたいだ」


「倒せない、逃げるしか無い!本当にイレギュラーなんだな」

「あゝ非常ベルが鳴ったらとにかく外に逃げてくれ、滅多に死人は出ないが怪我と精神がやられるみたいだ」


「怪我は分かるが精神て何?」


「冒険者としての心が無くなってダンジョンに入れなくなる様だよ」


冒険者を引退に追い込まれるのか!


この情報は後に間違った事と判明する。

何故かって俺が喰らうからだ!












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