第12話 受付嬢のお話!
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俺の帰ったダンジョン庁テントの中。
「何で今来るのよ、後一時間後でしょう」
目の前にはゾンビ君! 一昨日辺りからゾンビ臭を撒き散らし、周りの冒険者を威嚇する少年。
まだまだあどけなさが残る少年だけど、舐められない様にゾンビアタックをしている様だ。
「結構多いですね、それでは後ろで鑑定して来ます、清算出来るまでお待ち下さい」
後ろを向くと彼女と目が合う、ラーメンを食べながら微笑んでいる。
くそ〜本当は貴女の担当なのに昨日からは!
そして精算金を持って彼の元に戻る。
清算レシートと現金を持って彼は帰ろうとする。
あれ、毎日現金を持ち帰るけど段々と金額が増えていっている。
もしかして貯金システムを知らないのかしら?
「あゝ待ってください、お金ですが預ける事が出来ますよ」
彼はキョトンとして質問して来る。
「え〜とどお言う事ですか?」
本当に知らないんだ、ここの名物ゴールドスライムを倒した時にどおするのかしらね!お節介でも言っておかないと。
「はい、その冒険者カードと各銀行口座を継ぐ事が出来るシステムです。
将来的に上位のダンジョンやここに出るゴールドスライムの金額は高額になる為に、現金で渡すよりも安全ですので、そちらをカードにセットしておくと便利ですよ」
説明すると彼は考えて話し出す。
「手続きは此処で出来ますか?」
「銀行のカードか預金通帳があれば出来ますよ、手続きします?」
カードを作る時に説明をして貰わなかったの? 後で報告しておこう。
「お願いします」
素直に作る事に同意してくれた、カードを預かりキャッシュカードと紐付けする。
そしてカードを返して説明をする。
「ではサダ様これからは明細だけをお届けしますね、現金は預けていただき必要な現金は改めてATM等で下ろしてください、時間を頂きありがとうございました」
彼はカードを持って帰っていく。
「先輩、夕飯美味しかったです、交代しますねフフフ」
「何笑っているのよ!」
食事が終わったのか後輩が喋りかけて来る。
「知ってます先輩、格言で人を呪えば穴二つてね」
何をこの〜!
「私のは因果応報の方よ!貴女とは違うわよ」
「何ですかその格言」
「貴女には出来ないから、まあ辞書でも調べて少し賢くなりなさい」
彼女に言って私は夕飯を食べに行く。
「しかしゾンビ君、何故ゾンビばかりを倒すのかしら? 冒険者なら一攫千金でゴールドスライムを倒す為に二階か一階で行動するのに不思議ね、まあ消臭スプレーを常にかける心がけは出来たみたいで安心出来るけど、一昨日は私まで臭いが移ったから昨日は彼女を付けたけど進歩してるのね」
彼女は知らない、スライムにファーストキッスを奪われた思春期の少年の心の中は!
〜~~~~~~~~~~~~~~~~〜〜〜
俺は自転車で家に帰る、玄関を開けるとガスマスク姿の三人!
シューシュシュシュー
「ゲホゲホなんだよみんな!」
妹がガスマスクを外して匂いを嗅ぐ。
「お母さんお姉ちゃん大丈夫みたい」
「本当かよし、お母さん外して大丈夫だって」
「もおこんなの被るから髪が乱れちゃう、マサシにパーマ屋さん代貰わないとね」
おーい帰ってきた息子にあんまりだろー
「俺は絶対に払わないぞ、お前達が行っているのは虐待だ」
「その匂いは、私達家族に対する虐待よねみんな」
「早々」
「私はお小遣いでOKよお兄ちゃん」
俺は上がって風呂場にいく。
「ご飯は?」
「出たら食べるよ、温めて置いといて」
また一日が終わる。
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