第11話 今日こそ満額回答!
放課後の予定は忙しい!
家→ホームセンターで買い物→家に荷物を置く→ダンジョンに行く。
下の駐輪場に自転車止めて、テントの中の買い取り表を見てみると、なんと白い魔石の単価が上がっている。
「二百円だって、五十円もアップした」
俺はウキウキして屋上に行く。
「先輩、ゾンビ君が来ましたよ」
「来たの、表見てた?」
「見てましたよ、スキップして上に行きました」
「そお、なら八時から私は夕飯を食べるは!貴女はその前に食べなさい」
「何で私もその時間でお願いします」
「いやよ、貴女頑張りなさい! 後は後輩を鍛えて身代わり・・・え〜と頑張って」
後輩さんは先輩の失言を見逃さない。
「今身代わりて言いませんでした!」
「さあ会議会議ね」
後輩さんは先輩を睨むが、サッサと奥に先輩さんは行ってしまう。
「このー悪魔行き遅れ!」
受付嬢の声が木霊する。
さて俺はホームセンターを寄り道した時間で、もしかするとゾンビ湧きが終わって三階がゾンビだらけと思いながらエレベーターで下に降りる。
いるいる其処彼処にゾンビ達が徘徊している。
「結構多いな、でもこの広い三階フロアなら一体づつ片付けていこう」
俺は両手に消毒液が入ったスプレーを持って、一体の背中に回りスプレーをかけていく。
「やはり消毒液は効くな、ただゾンビの数が多いよな」
100体湧き寄りもかなり多いゾンビ達。
「液を補充しないと対処しきれない可能性が」
思いながら隅の方で補充していると、いつのまにかゾンビに囲まれていた。
「不味いぞ、昨日より不味い逃げ場が無い」
俺はある事を思い出した、初めて姉と来た時の事を。
「アイツら鼻が腐っているのに、食事の匂いで寄って来るんだ、全く食欲が無くなるよね」
「確か姉がそんな事を言っていた、ならこれを身体にかけよう」
俺が出したのは消臭スプレー、それを全身にかける。
「もし駄目なら強行突破だね、効けよ消臭スプレー!」
俺は消毒液のスプレーを構えてゾンビと対峙する。
ゾンビは何かを嗅いでいる様だが、壁にあたった様に俺から離れていく。
「よし消臭スプレーはバリアの役目をするし、もしかするとゾンビに目隠し効果もあるかもしれない」
俺はまた両手に消毒液スプレーを持って、後ろからゾンビにスプレーする。
何も気づかず骨になるゾンビ。
「よし成功!これからこの方法でゾンビ退治だ!」
俺は走り出す、何処でかけてもゾンビは気づかず骨になり地面に吸われ魔石となる。
「よしよし、今日も新記録更新だね、それと時短もね!」
俺はウキウキして下に行く、消臭スプレーをかけるのを忘れて受付に。
まだ帰りのピーク前で混んでいなかったので、そのまま最初に受付して貰った受付嬢さんの前に。
「こんにちは清算ですか、何かご質問ですか?」
「魔石の清算をお願いします」
「はいではトレーに魔石を置いてください」
俺は腰袋から白い魔石をトレーの上に出す。
「結構多いですね、それでは後ろで鑑定して来ます、清算出来るまでお待ち下さい」
後ろに行く受付嬢、少し立って戻って来た。
「では清算です、レシートを確認ください」
白い魔石百五十個×二百円=三万円税金2割取られて二万四千円と書いてある。
「はい確認しました、ありがとうございます! それではまた」
俺はお金を貰って帰ろうとする。
「あゝ待ってください、お金ですが預ける事が出来ますよ」
また初耳、預金出来るのか?
「え〜とシステムどう言う事ですか?」
「はい、その冒険者カードと各銀行口座を継ぐ事が出来るシステムです。
将来的に上位のダンジョンやここに出るゴールドスライムの金額は高額になる為に、現金で渡すよりも安全ですので、そちらをカードにセットしておくと便利ですよ」
確かに日曜日は入金出来ないし、このまま一日中ゾンビを倒すとかなりの金額になる。
「手続きは此処で出来ますか?」
「銀行のカードか預金通帳があれば出来ますよ、手続きします?」
「お願いします」
少し待ってる間に手続きは終わる。
「ではサダ様、これからは明細だけをお届けしますね、現金は預けていただき、必要な現金は改めてATM等で下ろしてください、時間を頂きありがとうございました」
受付嬢さんは丁寧に頭を下げて来る、俺はウキウキして家路につく!
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