第7話 協力者を集めよう!

さてさて朝起きて学校に行く。

妹は中学一年生、俺は3年生だけど学校は私立なので一緒に行く。


「お兄ちゃん、気おつけてよ怪我したら罰金だからね」

「何で怪我で罰金なんだ?」


「次の日からダンジョン行けなくなるから、反省の意味を込めての罰金よ!

罰金はお母さんと二人で分けるからね」

まぁ姉さんも入らないならいいかな。


「お姉ちゃんは、溜まった預金通帳没収だって言っている」

嘘だろう、全くあの姉は!


「じゃあ教室行くからバイバイ、兎に角気お付けてね」

校門で妹と別れて自分の教室に行く。


相変わらずのむさ苦しさ、四月だと言うのにね! やっぱりエアコン胡椒してるんじゃないかな。


俺は自分の席に座り遠くを眺めていると、友達が声をかけて来る。


「おいおいサダ君キミキミ昨日、ダンジョンに行っただろう!」

何だ、何故知っている。

「反論しないとは、本当に行ったんだな」


「まぁ正直に言うと言ったよ、上から下まで入って出て来た」

「オウオウそれでそれで?」


「まぁ、登録費用と入場料は稼げたかな」

「我々中学生がアルバイト禁止の所、唯一出来るアルバイト冒険者になれたのか、

キミキミすごいね」


「まぁ十五歳になったからね、親も許可してくれたよ」

「なんだなんだ」

「許可って何だ?」


また人が集まって来る。

「サダが、ダンジョンデビューしたんだってよ!」

「流石に早いだろう、まだ4月も終わる所だぜ」


「だってこの国は十五歳で、ダンジョン解禁なんだし、学園も禁止してないだろう。

禁止したら法律違反だからな」


この国の法律で、ダンジョンアルバイトを奨励している、特に学生が手軽に働ける様に国が支援を行なっている。


何故かと言うと冒険者が圧倒的に少ないことが挙げられる。

社会人になって、三十歳過ぎて転職して冒険者は無いらしい、そこで政府は若いうちから冒険者を育成して、社会に出た時の職業として奨励してくれている。


「良いよな早く生まれてさ、俺なんか来年だぞ」

「俺は夏休みの後だ」

「俺は10月過ぎだな」


「まぁそれまでは先輩風吹かせてもらえる様に頑張るよ、それとダンジョンの情報を後で教えてくれる、俺何も分かって無いんだ! 知らずに冒険者証取っていきなり姉と潜って出ただけで、攻略方がわからないんだ、もしパソコンで調べて教えてくれたら嬉しいよ」

「よし調べておく」

「俺も」

「俺もだ」


「なら放課後は、ショッピングモール跡に潜るから土曜日にでも相談しよう」

「オウそれまで死ぬなよ」

「早々注意一秒怪我一生だぞ」

「ダンジョンの中の事も話してくれ」


先生が来たので話は終わり、休み時間や昼休みは少しダンジョンの話をしたが、その後は放課後で、俺は一度家に帰り、身支度をしてダンジョンに向かう。


「よし目標は時給千五百円、三時間で五千円だ」

俺は目標のダンジョンに向けて走り出す。













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