第5話 魔石を調べよう!

姉に精算金の半分を渡して、納得してもらう。

かなり落ち込んでいたが、お金を渡したらニコニコ顔だ。


しかし取らぬ狸の皮算用じゃ無いが、人間欲を欠くとああなるんだな。

心に秘めて気おつけよう。


家に帰ると妹も帰って来たみたいで、迎えに出て来た。


「お兄ちゃん、今日ダンジョンに行ったんだって、儲かったお小遣い頂戴!」

「おかえりマサシ、ヒデミに上げるなら私にも頂戴ね」

帰った早々玄関で親と妹にカツアゲに会う俺。


「そんなに儲からないよ、二人とも! なあ姉さん」

俺が問いかけると、姉は助け舟を出すどころか更に追い込んで来る。


「一万円以上儲かったから、結構財布厚そうよ!」

キサマ〜裏切るのか!


「なら五千円で手を打ってあげるね」

「私もそれで良いわよ、夕飯のおかず買いに行くからね」


さっきまで俺の財布に合った福沢さんが居なくなる。


「もお上がるぞ、夕飯に成ったら呼んでくれよ」

「え〜ダンジョンの話はしないの?」


「姉さんに聞いてくれ、面白い話が聞けるぞ!」

「お前マサシ裏切り者! なら私が先に風呂だ」


姉の言葉を無視して部屋に帰ってくる。

そしてパソコンを開いて、魔石の勉強をする。


「なんだよ、あそこで売らなくても色々な所で買い取ってくれている。

ただ税金の関係で、精算所ならそれ以上の煩わしい税の計算は要らないみたいだな」


それから色々と調べて行く。

魔石の用途が有るページがヒットする。


「へーこんな事が魔石で出来るんだ」

赤色魔石、ぶつけ合うと、火花が出て着火出来る。高炉に入れると高温になりコークス代わりになる、残留物も出ない。


黄色魔石、赤魔石と高炉に入れると高温になり材料を軽減出来る、筒の中で割ると出口から風が出て扇風機代わりになる。


水色魔石、文字通り水が出る魔石、量は魔物の種類により変わる。

最低はスライムで500ml。


茶色魔石、お茶は出ないが、どんな土と混ぜてもレンガになる。

その他の用途は研究中、お茶を飲みたいなら緑茶のマーブル模様を破るように!


白色魔石、主にセメントと同等な材料、砂利と砂と水を混ぜるとコンクリートになる。入れる量により強度が変わる。茶色と混ぜると白レンガを作れる。


金属魔石

金、銀、銅、プラチナは主な物、その他の鉱物もたまに現れる。


マーブル系の魔石。

色々有るが単色を混ぜた時に起こる、現象はただ今研究中。


季節限定。

季節と言われているが、外気温で出てくる魔石だと研究結果は出ている。

寒い地方なら暖かいオレンジ色の魔石、反対に暖かい地方なら透明な氷を作る魔石が出て来る。


これは主だった魔石でたまに研究機関に代わり物の魔石が来る事が有る。


マーブルより上、三色四色、今の所は五色までの魔石が発見されている。


世界魔石研究所の監修参考。


「へー色々な色があって用途が分からない物もあるのか、それを研究するのも良いし、発見してもお金が増えそうだな」


その次を探していると、ダンジョンの宝箱の中身が書いてあるページを見つけた。















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