人がいいおっさん、気が付かないうちにハーレムができていた。(本人には自覚がありません)

@hirazouspeshal

第1話おっさん、わかりすぎるぐらい自分のことを分かっている

里中武 46歳 年齢より異常な程若く見られるがごく普通の疲れ切った介護職、追い詰められて何が良くて何が悪いのか判らないほど追い詰められ、生きているのか死んでいるのかわからないほど疲れ切っていた。


童顔、低身長(153㎝)、声変わりがあったのかわからないほど高い声、いまだにコンビニにいくと年齢確認を元められることが八割。


武は今日もいつものルーティーンに従いチロルチョコとカフェラテ(一番小さいやつ)を買い求めた。


コンビニの店員の20くらいの女子はなぜかか体を震わせおつりを渡すときに武の手を握り「おっふ」と言葉を吐いた。若干鼻水が出ていたのは気のせいだろう。


里中武は人間が信じられない。いろいろな職を転々としていてここ3年は今の会社の会長の秘書として働いている。


地元ではだれもやる人がいないといわれ無理やり集落の会計をやることになり、引継ぎ、流れもわからない中できることをやっていたら年末の総会で土下座をして謝ることとなった。地元では村八部のような状態になり心が壊れる寸前で逃げ出した。


1000万ほどあった貯金で新しい場所へ引っ越そうと思い人間関係の少ない場所へいこうと思ったのだ。現在月18000円の山奥の古民家に住み込み自炊をしながら暮らしいる。誰にも会わない生活は武に会っていた。


里中武は壊れている。頑張りすぎた若いころ、うまくいかなかった30代、年齢的に集落の役員を押し付けられた40代、結果追い詰められすぎて壊れていまった。資産は1500万円ほどある。これが尽きたときに自分も終わろうと思っていた。


後は生きていけるだけ最低限の収入を手に入れながらガンでも、ほかの病気でも、天災でも起これば早めに終わりにしたいと思うだけだった。すべては流れ、自然に任せる。長生きをしたいとは一つも思わない。むしろ長生きなどしたくない。できれば明日苦しまないで死にたい。


孤独死、お似合いの死にざまであると思う。見守りサービスに依頼すればすぐに見つけてくれるだろう。月間1万円のコストで済めば安いものだ。


里中隆は人生で初めて自由になった。親の希望で早稲田大学も出た。サークルにもさんざん誘われたけど全部断った。女性からのアプローチが激しかったが、ほかの

男性の視線が厳しかったので全部断った。男性にもかなり告白されたが、からかっているだけなので断った。縋りついてきたやつがいたので蹴っ飛ばしていた。


不思議なことに僕は15歳ころの容姿から変化がない。ほかの人に比べて少し耳が長い、だからどうだというのだ。僕は今年で46歳の汚いおっさんだ。人間関係にうんざりしたおっさんだ、、、あとはだれにも会わないように山奥の洞窟や掘っ立て小屋に死ぬまで一人で住むのがお似合いだ。そう決めたんだ。若し異世界に行けたら、チートはもらえるんだろうか。異世界チートは何なんだろう。年を取らないことだけなのかな。必要な時にきちんと死ねるチートがいいな……と里中隆は思った。自分の命に一つも価値を見出せなかったのだ。

老衰が来ることだけを願いたい。自分が自分でなくなってしまう前に・・・・・・


そんな馬鹿なことを考えているうちに畑中武は眠りについた。


静かな虫の声が聞こえている環境は武の安らぎに協力してくれた。

睡眠薬と安定剤を飲んだだけよく眠れた。


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