イレイサァ。。
惣山沙樹
お焚き上げ
解説
これは、約二十年前、「
ブログ内での彼女の一人称は「狩姫」。思春期特有の鬱屈した高校生活を赤裸々に綴っていた。
当時のブログはガラケーであり、その画面に合わせた改行のテキストを、立派な子持ち既婚女性になった今でも大事に保存していたのである。
ふとしたきっかけで「狩姫」を名乗っていたことを思い出した彼女は、旧ツイッター(現X)の機能であるスペースでこのことを言及し、あるユーザーの「お焚き上げしましょう」との言葉に勇気づけられ、今、ここに、ポエムを晒すことに決めたのである。
The both arms which I
love.
The smell which you di
slike.
Rest which that child
wants.
They are all here.
Welcome. It came.
私はいつだって
貴女はいつだって
ねぇ
笑っていたい筈なんでし
ょう?
この身を焦がすくらいじ
ゃ
足りない
燃やして
灰になるまで
「あたしはなんて可哀相
」
不愉快な女
僕はヒールの音を塞ぐ
創り笑顔は得意だから
ほら
いつもの様に
僕は…
お前を苦しめに逝く為だ
けに。
自惚れに気付くのなら早
い方が善い
ほらどうせ此処も
お前の居る側では無かっ
たのだから
脚が…痛い。
猫アレルギーの君へ…
薄れ逝く橙の筆跡
帰路を二人で探して
ふざけながら言った
砂浜の話も
僕は殆ど本気だったんだ
やわらかな腕は
益々熱を帯びていく
「レタス炒めても不味い
」
私は大体そんな奴。
愛するものは意味を持た
ない縫いぐるみのような
もの
だから所詮貴女もそうで
はなかったのね
純白の縁取りに彩られて
高らかに
笑うがいい
化膿していく右腕の傷は
…
確かな安堵感を与えてく
れる
良かったよ
まだ
あたしはいきてるよ。
時には白雉の鳥のやうに
喰い散らかした日々は消
化されて今はもうその形
を変えた
この時代の便利な機械で
も、その全てを移すこと
はできない
例えあたしがどんなに詩
が巧くても
そんなことは出来ないん
だ…。
イレイサァ。。 惣山沙樹 @saki-souyama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
惣山日記/惣山沙樹
★51 エッセイ・ノンフィクション 連載中 167話
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます