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 夢のなかでの行動は、街のパトロールから始まる。


 ぼくがこの夢を見た以上、必ずどこかに領域が存在している。


 領域が存在するということは、そのなかには悪魔がいて、とり憑かれた人間がいるということだ。そして悪魔は寄生した人間の生命エネルギーを吸い続けている。


 悪魔の目的は、正直ぼくにもわからない。もしかしたらただたんに、エネルギーを吸うことだけが目的なのかもしれない。


 だが、そんなことはどうでもいい。どちらにしても、人の生命がかかわっていて、ぼくがそれを阻止する力を持っているなら、できることをやるしかない。


「よっしゃ。いくぞ」


 夜の部屋で気合を入れた。誰も見てない状況では、こうでもしなけりゃカッコがつかない。


 玄関で靴を履く。コンバースのオールスター。車一台、人っ子ひとり通っていない夜中の街に飛び出した。


 領域はすぐに見つかった。


 ぼくの家の、となりの家。家全体が高濃度の黒いもやにつつまれている。


 たしかここは、三人家族が住んでいる。両親と生意気な小学生のガキがひとり。


 外からじゃ誰がとり憑かれているかはわからない。親かもしれないし、子かもしれない。


 ぼくは急いで、もやのなかに飛びこんだ。

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