12
ぼくが悪魔と呼んでいる触手のバケモノは、人間の悪い心を察知して夢のなかで寄生する。
やつらは人のエネルギーを吸えば吸うほど巨大な姿に成長する。小さなゼリー型の触手の悪魔がどんどん大きくなっていく。
成長しきった悪魔は寄生した人間をじょじょにみずからの体内に飲みこんでいく。そして、夢のなかで悪魔に飲まれてしまった人間は、夢の外の世界でも命を落とすことになる。
だが、とり憑かれた人間が必ずしも死に至るというわけではない。
それを阻止できるのが、ぼくのもうひとつの能力だからだ。
体内から発せられる光を具現化し白と黒のコスチュームに変換。それを着た正義のヒーローに変身して、光の剣ユメ・ブレードで悪魔を倒す。悪夢を食べる存在だから、空想上の動物の名前をとって「
自分でつけたこの名前を、ぼくはけっこう気に入ってる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます