第18話 プラムVSオルト
まずプラムと接敵したのはオルトであった。
、、ソニックスピード。
、、、僕の音魔法は神様から与えられた魔法。ごめんだけどプラム君には僕でダウンしてもらう。
パパパパパパパパパパ、、、、、、、
全身からソニックブームを発生することで任意の方向へ文字通り音速で移動する魔法である。
そして、
、、タフネスアップ。
オルトもまた、身体強化魔法を使えるのである。
、、っく、、、オルト君のソニックブームの余波が全方位から来ているせいで耳が使えない。
どこにいるんだ?
プラム!右耳すぐ側に魔力肢!
パンッッ
、、、、キィィィン、、、
、、まずいな、、、今ので余計に耳が聞こえなくなっ、
左からも来る!
、、避けるのが間に合わない!どうする?!
魔力の塊!
ドンッ
パァンッッッ
オルトの魔法が発動する直前、プラムの脳内は今までになく回転していた。
そして導き出した答えは、
、、魔力の塊を体内に衝突させての移動!!
、、、その間、わずか0.01秒。
ゴロゴロゴロゴロ、、、
砂煙が晴れていく。
、、なっ、、、プラム君は避けれるはずがないのに、なぜ?!
立っていられる?!
人間にとって、耳とはただ聞くだけの機関ではない。
耳の損傷とはすなわち三半規管の損傷を意味し、両耳ともなれば座ることとさえ困難になるのだ。
、、だけど、、、僕の場所が分かるのはまた別だ!
プラム君の全方位に配置していた魔力肢をプラム君の背中側に並べる。
あとは僕の反対側からソニックブームを連続で発生させて、、、
パパパパパパパパパパパパ、、、
、、音が近づいてくる!オルトはそこに!、、、っ、いない!?
、、そう。これはブラフだ。
、、、僕は君の真後ろから攻める!
、、どこだ?!どこから来る?!
パパパ、、、
、、後ろか!!!
、、気付いてももう遅い。君に防御は不可能だ。
掌に全魔力を集中させ、音魔法を準備する。
プラム君の背中に掌が触れる直前まであと少し、、、!
「ソニックボム!」
ドドオォォォン、、、、、
、、ゼロ距離からの音速の爆発、しかも外側から発動することで内向きの爆縮が起こり、二段階目は音速を軽く超えた空気の塊。
無事なはずが無い、、、
「はぁ、はぁ、はぁ、、、やったか、、、?」
煙が晴れていく。
、、まじかよ、、、
そこに立っているのは、無傷のプラム・ガロウク。
、、、
プラムはオルトの魔法が発動する直前、魔力の塊を背中側に高速で衝突させ、わずかな体表の揺れで一瞬の真空を作り出したのである。
次に前方へ走って真空を拡大させ、空気の塊を霧散させることで事無きを得たのだ。
、、、
「僕の番、かな」
、、やばいやばいやばいやばい、、、
、、杖から教えてもらった魔法、その五、
「土魔法!グランドスウェル!!」
、、地面を杖で叩くことで僕を中心に波が起こる魔法。
、、、
その魔法は地面に横波を起こし、エネルギーを伝える。その速さ、毎秒4km。音より速いのである。
高さにして、約1メートル、人間を飛ばすには余るエネルギーだ。
、、、
、、なぜ、地面を叩いッッッ!?
ガガガガガガガガガガガガガ、、、、、、
、、気付いたら壁に向けて飛んでいた、、、?!
なんとか音の力で軽減したけど、、、次は無理だ、魔力が足りない、、、
、、杖から教えてもらった魔法その六、
「風魔法、エアプレス!」
、、杖を扇状に広げ、空気を速く押し出す魔法。
、、、
この魔法は空気を押し出し、急激な気圧差を生む魔法である。
急激な高圧、からの低圧はいかなる生物をも気絶させる。それはオルト・サラウドとて同じである。
、、、
ドンッ、
「かはっ」
高圧による三半規管の混乱。
低圧による低酸素症。
これらがオルトの意識を一瞬にして刈り取った。
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