第14話 プラムの朝。
「あんたたち、なんで壁がボロボロになってるのよ!」
一斉に僕へ向けられる視線。
つられてフィストル先生も、、、
「またお前か!」
、、まぁ、、、僕ですけど。
あんまり考えずに力入れましたけども。
「すみませんでしたぁ、、、」
、、しかし何故先生は笑顔なんだ?
さっきから。壁壊れてるのに。
「プラム君!やっぱり君は身体強化魔法の適正がある!」
「明日から私が腕をしならせて教えよう!」
「そこの倒れてる君達もだっ!!」
、、ああ、なるほど。
自分の授業に参加させる人間が増えて嬉しいんだな。
だけど、、、
「プラム君ー!この壁直せるか?」
「やってみますね、、、」
、、まず、この瓦礫に水を加えて、、、
次に練って、、、
パンッパンッ
叩きつけて固める!
「よし完成!」
「終わりましたよー!」
、、、
「お、おう!よくやったな!こんな短時間で!」
、、それにしても、、、二人とも起きてこないな。
疲れたんだな。きっと。
「ふぁぁ、、、」
既に22:00過ぎ。
「筋肉のために寝るかぁ、、、」
、、、翌朝。
寮のベッドでぐっすりした後、プラムは早速朝ごはん(プロテイン)に勤しんでいた。
ガバガバガバガバガバガバ
、、今日もプロテインは上手いな。
水、いやプロテインのように飲める。
ガバガバガバガバガバガバガバガバ
、、、
「ふう、食った食った」
、、朝からのタンパク質は身体に最も重要だからね。
、、、いや、既にプロテイン(朝ごはん)だろそれ。
と誰かが思ったとか思ってないとか。
、、よしっ次は朝の運動だな
先ずは垂直跳び。
足を曲げて、
ググググ、、、
解放!
パァンッ
、、お?今音速超えた?
初めてじゃんやったぁ!
最高到達点、12000メートル。
、、うわあ、、、地球ってこんなに綺麗なんだな、、、
下へ向けて、どんどん加速していく。まるで地球を拡大して観察するように。
ヒューーーー
、、、
着地。
ドゴゴゴゴ、、、
できなかった。
、、勢い余って地中に潜ってしまった。
ちょっと探検するか。
、、、しばらく後。
、、これは、、、魔鉄だな。
あと、、ミスリル?まじでミスリル?!
こっちにはオリハルコンも!
ヒヒイロカネも!
そう。そこは今まで誰も見つけていない鉱床である。
金額に換算して、、、ざっと国家予算ぐらい。
おーいプラムー!
それ我に欲しいんだけど、、、だめかな。
、、まあ、、、こんなに沢山あるんだし、いいんじゃないか?
じゃあ、、、このミスリルと、、、
アマンダンタイトと、、、
オリハルコンと、、、
ミスリルと、、、
魔鉄と、、、
ヒヒイロカネと、、、
オリハルコンと、、、
、、、
、、、
、、あれ?全部無くなってないか?
おい杖、全部食ったのか?!
、、、、Zzzzz
、、、
はっ!
、、お前、全部食って寝てたな?
我は、、、杖だから寝ないよ!ほんとだよ!
、、大事なのは全部食ったっとこなのね。杖君。
、、、は、はいい、、、
、、ああー、せっかくお金持ちの機会だったのに、、、
でも!でも!我強くなってるんだよ!
剣にすれば欠けることなし、
盾にすれば貫かれることなし、
いかなる物質より硬く、しなやかで、魔力量が多い!
これが古の杖の実力じゃあっ!
、、、はぁっはぁっ
どうよ?我強くなったでしょ?
、、いやなんで息切れしてんだよ。
でもまぁ、、、強くなったのはいい事、かな?
まあいいか。
もうそろ皆起きてくるかな、、、
出るか。
ググッ
バヒュンッ
スタッ
今度こそ着地。
、、、朝4:00~6:30に起きた一連の出来事に、プラムが関係しているとわかった者はひとりとしていなかった。
その頃。
「んんー、うるさいわね、、、静かにしなさいよ、、、zzz」
とレヴィルナが。
「俺が負けたのは、、、ただのまぐれだぞ、、、zzz」
とセグリッドが。
「うーん、いい運動だったな」
とプラムが。
それぞれ三者三様であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます