学園編

第4話 学園編

「父さん、母さん、僕は学園に行きたい」


「どうしたんだプラム、農家さんになるんじゃなかったのか?」


「ガラージさん、私は良いと思いますよ?プラム、なんであの学校に行きたいの?」


「強くなりたいんだ」


「・・・」


「何故だ、農家に強さは必要ないはずだがな」


「違うんだ父さん、魔法使いになったんだよ。しかも、、、治癒魔法なんだ。」


なんとかあのことは濁す。


「ほら、治癒魔法使いは珍しいからさ、国の為にも?学園が一番かなって思ったりして、、、ね?」


、、、国の為って、嘘っぽいかな。


ふたり共悩んでいる。


・・・

・・・

「よし、許そう。」

「私は元から賛成よ。」


「ほ、ほ、ほんとに!?ありがとう父さん!」


一気に緊張が解ける。


「しかしだ、本当にお前は治癒魔法使いか?」


やはりそう来るか。だけど僕にも策はある。


、、、テーブルの上にあるナイフを取る。そして指に当てて引く。


「いっつ、、、」


熱い。やけどみたいだ。

なるべく急いで治す。


「ほら父さん、治癒魔法でしょ?」


キラキラした光の粒が僕の指を包む。


そして父さんも驚きの表情を浮かべる。


「確かにだな」


「それじゃあ、明日からプラムの学園の支度しなきゃね、ガラージさん」


母さんはニコニコだ。

多分嬉しいんだろう。母さんは学園に行きたかったけど行けなかった人だからね。



今日はもう疲れたな。寝ようかな、、、。

ベッドに包まれ、落ちるように眠った。

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