第26話 インターハイ 決勝

 バレーボールの大会日程は陸上より1日早く、昨日決勝戦のあと閉会式が行われている。大半の競技日程がかぶっていたから応援に行くことはできなかったが、心愛女子高校バレーボール部が初めてインターハイを制し、優勝したと聞いた。バレー部優勝の知らせに陸上部の宿舎も湧いた。明日はいよいよ自分達の番だ。

 宿舎にいる間はいつものようなトレーニングはできないが、体を緩ませすぎないように気をつけなければならない。その日の競技が終了した後もサブトラックで軽めの運動を続けたり、宿舎に帰っても夕食後、宿舎周辺を軽くジョギングしたり。就寝前の部屋でのストレッチは欠かさない。もちろん睡眠不足は絶対だめ、早目の就寝を心がける。

 今日、予選を突破できたことの他に、もう一つうれしいことがあった。競技場で進堂先輩、皆戸先輩に会ったのだ。

 二人が通っている京都洛清高校は陸上競技の名門で、毎年大勢の選手がインターハイに参加しているので結構目立つ。昼休憩のときを見計らって洛清高校の選手が集まっているところに行って見た。真矢もいっしょに行こうと誘ったのは、進堂先輩、皆戸先輩が私達二人のことを心配してくれていたから、今の私たちを見てほしかったからだ。

 進堂先輩は他の女子部員といっしょにお弁当を食べていた。それを見つけた仁美は後ろからそっと近づいていきなり抱きついた。真矢が「またそれかい」って呆れ顔で見ている。

「進堂先輩!」

「うおお、なになに!?」

 持っていた弁当を落としそうになって慌てる進堂先輩。

「おお!篠田ちゃんやんか。びっくりして弁当落としそうになったわ」

 そう言いながら弁当を脇において、あらためて振り返る。動いた目線から真矢が私の後ろにいるのを確認したようだ。

「お久しぶりです」

「うん。久しぶり」

 進堂先輩はそれだけ言って私をぎゅっと抱きしめてくれた。その耳元で、

「よかった。元気そうだね」と囁く。

 仁美は背中に回された進堂先輩の手の温もりを感じて涙が出てきた。「はい」と言う声が涙でくぐもってしまい、ただコクコクと頷くことしかできなかった。

 進堂先輩が後ろにいる真矢に声をかけた。

「あなた、岡部さんだよね」

 真矢が「はい」と頷く。

「仁美から進堂さんのこと、いっぱい聞いてます」

「今日の二人の姿が見れてほんまにうれしい。ほんまに安心したわ」

「ご心配おかけしてすいませんでした」

 その騒ぎを聞きつけて皆戸先輩もやって来てくれた。

「皆戸先輩、お久しぶりです!」

 真矢が肘で仁美の脇を突つく。仁美は敢えてそれを無視した。

「篠田ー、元気そうやなあ」

「はい。元気です。ご心配おかけしてすいませんでした」と笑顔で答える。

「篠田ちゃんも岡部ちゃんも明日決勝やろ。お互いがんばろうな」と進堂先輩。その言葉に皆戸先輩の顔がちょっと渋くなる。

「皆戸先輩?」

「皆戸はさっき予選で落ちちゃった」

「く……」

「えー、やっぱりですか」

「やっぱりって何や!」

「先輩、インターハイ出られただけでも凄いことですよ。がんばりましたね」

「何目線やね、それ!」

 進堂先輩が爆笑してる。真矢も俯いて口を抑えてるけど肩が小刻みに震えてる。皆戸先輩、相変わらずいじられ上手だなあ。

 今度は日本選手権で会いましょうと誓いあって分かれた。


「仁美、あの先輩らのこと、すごく好きなんやな」

「うん、大好き」

「あの二人、お似合いやね」

「そうなんや。進堂先輩のいじり上手と皆戸先輩のいじられ上手が絶妙やねん」

「あの二人って付き合ってるんかな」

「たぶん。あの二人が付き合ってくれたら、何かうれしい」


 陸上競技は開会式から5日目の今日、残りすべての競技の決勝が行われ、その後閉会式となる。

 真矢と私は今日の決勝まで勝ち進んでいる。メンバー全員が絶好調で走るたびに自己記録を更新し続け、4×100mリレーも決勝まで残ったのには参加しているみんなもびっくり。800m、走り幅跳び、砲丸投げ、みんな揃って決勝の日を迎えられる。

 会場には昨日優勝を果たしたアキラちゃん達バレー部のメンバーも応援に来てくれている。

 トラック競技のタイムテーブルでは、男女の100m決勝、女子の100mハードル決勝、女子800m決勝、男女の4×100mリレー決勝の順で行われる事になっている。

 並行してフィールドで砲丸投げ、専用トラックでは走り幅跳びの決勝が行われる。

 競技本番までの間はどう過ごしても自由だけど、多くの選手たちは会場横のサブトラックで体慣らしのために軽く運動していることが多い。ここで本番の様子をイメージして集中力を高めるのだ。

 緊張しすぎて集中できなかったり、逆にリラックスしすぎて集中が途切れ、スタートラインに立ったところで頭が真っ白なんていうのは最悪だ。真矢も仁美も小学校の時から場数は結構踏んできたから、こういうときの対応はきちんと身についている。

 サブトラックでマコちゃんが全員に集合をかけた。みんなが緊張した面持ちで集まってくる。成瀬部長、亀村副部長が並んで立ち、全員が集まったのを確認するように真剣な眼差しで一瞥する。そして、

「なあ、不二子ちゃん」

「なあに、ルパン」

「ルパンちゃうし。亀村だし」

 部長と副部長のいつもの掛け合い。それを聞いてみんながくっとなる。

「もう、緊張切れるわー」と榎並先輩。熊本先輩が手を叩いて爆笑している。

 一気に和んだ雰囲気のなか、マコちゃんがみんなに向かって話をしてくれる。

「とうとう決勝の日になりました。みんなが目一杯がんばって勝ち取った決勝の舞台です。ここまで来たらもう何も言うことはありません。あとは悔いが残らないように戦って、いい記録を残そう」

 みんな再び真剣な眼差しに戻って聞いている。

「そして、これだけは絶対忘れないで欲しいんだけど、せっかくのこの全国の舞台、目一杯楽しもう!」

「はい!」

「じゃ、不二子ちゃん。一発気合の入るやつやってよ」とマコちゃん。

「気合の入るやつ、ですか?」

「ほらほら、みんな円陣組んで」そう言いながら亀村先輩が隣の人と肩を組む。成瀬先輩、亀村先輩、榎並先輩、熊本先輩、それに真矢と私、さらにマコちゃんも加わった。心愛女子校陸上部部員と顧問をあわせて総勢7人が肩を組んで円陣を作った。

「じゃ、私が掛け声掛けたらみんなで『おー』って言ってな。いくよ!」

「心愛女子陸上部、がんばらんばたい!」

「おー!」

 大声で叫んで円陣を解き、全員でハイタッチをした。ちょうどその時、100m決勝への出場選手は控室へ移動するよう放送が入った。真矢が空に向かって大きく深呼吸する。そして私の方を見る。言葉はかわさないけどアイコンタクトで『行ってくる。かならず勝つ!』って言っているのがその強い目の光で分かる。

 真矢を除く全員が100m走が行われるトラック前のスタンドに移動した。トラックには原則競技者以外は入れない。

 100m決勝への出場者がトラックに入ってくる。スターティングブロックを確認したり、スタートのイメージを確認したり、最後の調整をしながら集中力を極限まで高める。

 8人の出場者がスタートラインに並ぶ。第1レーンから順に所属団体名と氏名がアナウンスされる。各選手は思い思いの仕草でそれに答える。ただお辞儀するだけの人、スタンドに向かって手を振る人、カメラ目線でポーズを取る人など様々だが、直後にはみんな真剣な表情になってコース前方、ゴール地点を睨むように見つめるのだ。

 真矢はほぼ中央の第4レーン。両サイドに選手がいるほうが走りやすいからいい位置だ。

 スタート時間が近づき、全員スターティングブロックに足をかけてしゃがみ込む。肩の幅と手を付く位置を決める。レディの合図とともに腰を上げる。いいスタートが切れるよう、フライングは絶対しないようピストルの音に全神経を集中する。

 ピストルが鳴った。フライングはなしだ。真矢も上手く先頭に食らいついている。スタートは悪くない。

 真矢は後半追い上げるレースが多かったけど、スタートダッシュを改善してスタート直後から先行できるように練習を積んできた。

 50m付近までは横一線状態だった先頭集団から真矢が抜け出す。真矢のアクセルが全開だ。そのままスピードに乗ってトップに躍り出る。

 これが真矢だ。誰も真矢には追いつけない!私は心愛女子校の校旗を持ってスタンドから駆け下りた。

 レースを終えた真矢がスタンドの心愛女子校の応援団に向かって笑顔で大きく両手を振っている。そこには昨日優勝を決めたバレーボール部の人達もいた。

 スタンドから駆け降りた私は真矢の肩に広げた校旗をふわりと回し掛けた。そして、そのままぎゅっと抱きしめた。またSNSにアップされて色々言われるかもしれないけど、チームメイトが勝者を祝福して悪いことなんてあるもんか。

 校旗を両手で高く掲げながら応援団がいるスタンドの前をウイニングランする真矢。かっこいい。向かい側のスタンドにもお辞儀をして引き上げてくる。

 勝利者インタビューを受けて、嬉しい気持ちをいっぱいに表情に出して答えている真矢を見ていたら、これまでのことが脳裏をよぎって涙が出そうになる。まだ泣いたらあかん。私がまだ終わってない。

 男子100m走の後、女子の100mハードルが行われる。私は集中力を高めるため、再びサブトラックに向かった。

 さっき真矢をだきしめた時、真矢が私の耳元で囁いた。『ゴールで待ってる』って。一番でゴールに戻ってこいってことだ。

 100mハードルのスタートラインに立ったときにはイメージ通りに走ること以外は何も考えていなかった。正直、真矢の事さえ頭にはなかった。ただスタートだけは注意すること。

 レディの合図から後は周りの声さえ聞こえていない。ただピストルの音に全神経を集中する。

 ピストルの音とともに飛び出した後は自分の左右の選手を意識して、誰か自分を追い抜く人がいないことを確認しながら次々とハードルを越えていく。最後のハードルまでの間はハードルを飛び越えることをほとんど意識していない。体が勝手に動いている。最後のハードルを越えて初めてゴールを意識する。直ぐ近くに人の気配がする。必死に逃げる。最後のハードルからゴールまではほんの一瞬なのにこの間が一番長い気さえする。

 体の一部がゴールラインを越えればいい。私は最後の一歩で思い切りつま先を伸ばした。

 数名が団子状態でゴールに飛び込んだ。勝ったかどうかは微妙だ。速報タイムが電光掲示板に表示されるが、一位が誰かは確認後の発表になった。

 みんな不安と期待の入り混じった表情で電光掲示板を見つめている。

 電光掲示板に『1位 長崎心愛女子 篠田仁美』と表示された。会場から歓声と拍手が起こる。1位の表示を確認した私はガッツポーズで両手を振り上げて振り向いた。そこへ駆け寄ってきた真矢が抱きつくようにして校旗を肩にかけてくれた。そして……二人の唇が重なった。

 今度こそ会場からどよめきが起こった。

 私はちょっと躊躇したけど、もうやってしまったんだからいいやって思い直し、真矢の背中に手を回してぎゅっと抱きしめ、今度は私の方から唇を合わせた。もう誰に何を言われたっていいや。前にアキラちゃんも言ってたっけ。『言いたいやつには言わせとけ』だ。

 突然、日が陰ったのかと思いきや、いつの間にか私達は大きな壁に囲まれていた。バレー部の人たちが私達をぐるりと囲んで隠してくれたのだった。

 歌声が聞こえる。バレー部のみんなが歌っている。これは……ああ、前に聞いたことがある賛美歌。たしか『春の日の花と輝く』って言う題名だった。

 いつのまにか会場は静まり返って、彼女たちが歌う賛美歌だけが聞こえる。

「アキラちゃん、ありがとう」

 そう言ったら、アキラちゃんは隣のノリちゃんと組んでいた右手をこちらに向け、親指を立ててみせた。

 賛美歌を歌い終えたバレー部の人達に囲まれていっしょに退場。私達を揶揄するような声は聞こえなかった、と思う。代わりに大きな拍手が起こったが、それは私達、心愛女子高校の生徒同士の思いやりと友情に対して送られたものだと私は思う。「来見さーん」とか「アキラくーん」とか言う声も結構聞こえたけど。

 SNSでまた色々言われるんだろう。でも今度こそ負けない。私達はずっとトップを走り続けるだけだ。そんな私達を見て誰も何も言わなくなるまで。


 トラック競技の最後は男女のリレー種目の決勝で締めくくリとなる。まずは女子の4×100mリレーが行われる。

 陸上競技は基本的に個人競技だ。唯一リレーが団体で行う競技だけど、それぞれの走者のタイムの合計でおおよその順位の予想はつく。でも必ずしもそれだけではないから面白い。

 4×100mリレーではスタートラインが横一直線ではないこと、カーブを走らなければならないこと、そして何よりバトンリレーがあることが特徴的だが、走者の順番も重要になる。

 タイムがいい選手を最初において先行逃げ切りでいくか、逆に最後で追いつき追い越す形を狙うか。そしてエースをどこに置くか。

 前の人を追いかけるほうが一般的には力が出しやすいと言われているが、あまり離されてしまうと戦闘意欲が削がれる事もありえる。

 真矢自体、あとから追い上げるタイプで先行逃げ切りは苦手だから、うちのチームも後半追い上げ型の走行順でやってきた。

 第1走者はスタートが上手な100mの3年生榎並さん。第2走者が100mハードルの私こと篠田。第3走者は幅跳びの3年生熊本さん、カーブの走りがうまい。そして第4走者アンカーが真矢。というのがうちのチームの走行順だ。


「岡部さんと篠田さんが肩身の狭い思いをしてることは知ってたの。何もしてあげられなくてごめんね。でももう問題は解決したみたいでよかった。やっぱ二人が仲良くしてくれないとやりづらいよ」とマコちゃんは言った。

「コーチにもみんなにも気を使わせてたこと知ってた。ごめんなさい」と真矢が言って、二人で頭を下げる。

「けどインターハイで走れること自体、奇跡みたいなもんやのに本当に勝てるかなあ」と熊本さん。

「あとベストタイムを2秒縮めたら勝てる。今なら奇跡でも起こせそうな気がするのは私だけかな?」とコーチ。

「うん。私もなんか行けるような気がする」と榎並さん。

「2秒かあ。バトンパスの確認、もう一回しとこうよ」

 と言うことで本番までの間、私達はサブトラックでギリギリまでバトンパスの最終チェックを行った。

 リレーでは第一走者だけがアナウンスされる。なんかうちの学校、えらく人気があるみたい。拍手がひときわ大きい気がする。さっきの件で目立っちゃったからかな。

 第一走者の榎並さんは期待通りのいいスタート。第二走者の私は3位でバトンを受け取った。1位は100mの上位入賞者を2走とアンカーに配置している優勝候補の学校だ。アンカーに100mの優勝者の真矢がいるうちの学校に対して、できるだけ先行して逃げ切りたい構えだ。

 榎並さんからバトンを受け取った私は勢いに乗って走り出す。直ぐに2位の走者をかわして前に出た。そのまま先頭を追いかけるが届かず、2位で第三走者の熊本さんにバトンパス。1位は変わらない。

 熊本さんも2位のままでアンカーの真矢にバトンパス。でも1位との差は広がってない。

 第4走者のアンカーはバトンを受け取って直ぐ第4カーブを曲がったら、あとはゴールまで一直線。

 テイクオーバーゾーンでの助走を駆って、いきなり全開のマックススピードになった真矢が走る。走る。前の選手にぐんぐん迫る。真矢のほうが早いのは確かだけどゴールラインがどんどん迫る。『行け、真矢』心で叫ぶ。ゴール直前で1位の選手をかわした真矢がゴールラインに飛び込んだ。

 大きな歓声と拍手に包まれる真矢。トラックを振り返ってお辞儀をする真矢。真矢に他の3人が駆寄ってお互いに抱き合って喜んだ。

 その後の勝利者インタビューで、

「そう言えば篠田選手には100mハードルでの勝利者インタビューをしていませんでした、というかできませんでしたが」と前置きすると会場から笑い声が漏れた。

「これで岡部選手とともに2冠達成ですが今のお気持ちは?」

「出来過ぎで自分でもびっくりです。たくさんの人に助けられてここまで来れたと思います。みんなに感謝したいです」

「まだ高校1年生ですがこれからの抱負を聞かせてください」

「持久力をつけて400mハードルにも挑戦したいです」

 最後にインタビューされたのはアンカーの真矢。

「岡部選手と篠田選手は実は小学校5年生のときから同じ地域の陸上教室に通っていた親友だそうですが」

 あ、ちょっと嫌な感じ。真矢の顔がわかりやすく強張った。

「高校からは同じ学校に通うようになって、親友として、そして良きライバルとしてこれからもずっといっしょに頑張っていかれるんですよね」

「もちろんです。二人でオリンピック目指します!」

 会場からの大きな拍手。この人は私達のこと知ってて頑張れってエールを送ってくれたんだな。拍手してくれた人もきっと同じ気持ちなんだと素直に思えることが嬉しかった。


 翌日の朝刊のスポーツ欄にインターハイ陸上競技の結果が掲載されたが、そのうちの一部の新聞にはアキラちゃんたちが私達を隠すために円陣を組んでいる写真が掲載された。見出しには『長﨑心愛女子高等学校 バレーボールの覇者が陸上の覇者を祝福』とある。説明文によると『1日早く全国優勝を決めた長﨑心愛女子高等学校バレー部の選手が陸上競技決勝に駆けつけ、100m走と100mハードルで優勝した同校の二人の選手を囲んで祝福を送った』とある。

 でも陸上で優勝した私達の姿は全然写ってないし、祝福を送ってくれたはずのバレー部の人たちが全員外側を向いて円陣を組んでるのもおかしい。そして写真の中央に笑顔で写っているのはアキラちゃんなのだった。

「おまえらのキスシーンにみんなが気を取られてる隙に乱入してやったぜ」って言ってた。どこまでが作戦で、どこからが適当だったのかは分からない。

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