第5話 ちょっと不穏か……?
いやー魔法で足を治して貰ってしまって、治療費どのくらい必要なのか今から((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルのワイことコウタです。
今はなんか凄い武家屋敷みたいな日本家屋に連れられてそこで何か和風のお医者さんに診て貰ったんだが、魔法で治すのは保険効かないって聞いたから怖いんだが……
「心配しなくても治療費は取りませんよ」
俺がぷるぷるしているのを察してかお医者さんはそう言ってくれる。
あのヤバい色してた足がみるみる肌色になって行く所は壮観だったなぁ……(´・ω・`)
しばらく通された部屋でボーっとしていると、ここに運んでくれたセイジさんが現れた。
若干申し訳無さそうにしてる割にはコイツ俺があの魔法使いの癇癪で襲われた時に止めに入らなかったよな……
若干恨みがましい目線で見るとセイジさんは懐から1枚の紙を出して来た。
「もう足は大丈夫そうかな。先程は彼女が済まない。重ねて君を試す様な事をして申し訳無い。君は荒事に慣れているようだったので、昨夜の警察官襲撃に関わっていたのか様子を見させて貰ったのだ。」
悪びれずにそう言うセイジさん。しかし、怪しい奴相手に毎回こんな事をしてたらキリ無いやろと思うんよな
このご時世、モンスターが現われるのは世界の日常茶飯事なのに普通の病院にぶち込まれるんじゃなくわざわざこんな所に連れて来やがって……
俺はセイジさんの様子から裏を読もうと必死に頭を回して考える。恐らくは警察に協力している陰陽師の家なんだろうけど、金も権力もありそうな家だから逆らいたく無いしな
「以外と冷静だね。てっきり治療にとこんな家に連れて来られたら怯えるか騒ぐかの2択だと思ってたんだけど」
「タレントや芸人、それか動画配信者みたいに騒ぐなんて出来ませんよ。ノリの悪いタチなので。それに今自分は充分ビビってます。あからさまに態度に出すのはみっともないから精一杯冷静にしてるだけですしね」
「警察の協力をしたりしてると、こちらの話を聞かずに一方的に捲し立てられる事もよくあるからねぇ。話が早くて助かるよ」
「本題に入ろう。実は今人を集めて居るんだ。それも信用出来そうな人をな。」
「嫌です。」
「まあ待て、最後まで話を「嫌です」
「信用出来そうな人を集めて居るって、裏を返せば警察に協力してるデカい陰陽師組織が内ゲバしてますって言ってるのと同じやんけ!身内で固める事に不安があるのはそのぐらいしか思い付きませんし」
「しかし在野の者は玉石混交なれどしがらみが無い事が強み。そして今はそれが必要なのだ」
「勘弁してくださいよ。足の事は感謝してますが、そんな裏だらけのハナシホイホイ頷け無いです。こちとらちょっと戦えるだけの一般人ですよ?人が欲しいならダンジョン協会にでも……いや、それはそれで不都合なんですかね」
「そうだ。仮に我々があの組織に頼れば、そこを突いて来られる可能性もあるのだ。幸い君はあそこに登録して無い上に彼女の臥牛を退けた。正直言ってこんなに都合が良い人間が現われるとはと思っていた所だよ」
そう言ってふたたび紙を差し出して来るセイジさん。うわ、何か細かい事書いてる……なになに……
[谷国家との雇用契約]………なんか魔術的な何かあるかと思っていたら普通の書類?
「コレ普通の書類ですか?……てっきり何か恐ろしい事を書いてるかと。一応、参考までに聞きたいんですが、幾らぐらい出ますんで?」
「初任給が50くらいかな」
「まさか、月で?」
「まあ、危険と隣り合わせじゃ安いよな」
おれはサッとサインして“先輩”に書類を差し出す。
「今日からよろしくお願いします先輩(`・ω・´)ゞ」
◇ ◇ ◇
あとがき
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