第12話 長年の夢が叶う


 あたしは今、ディスティニーフェアリーというゲームに夢中だった。

小さいころから、ゲームは好きで特にRPGゲームが大好きだった。

そして小さいころからの夢があった・・・

自分が大切に育てたキャラが強くなっていくのは嬉しいけど・・・

そのキャラとおしゃべりとかできたらいいのにって・・・

あたしはRPGのゲームをやるときにいつもキャラクターに話しかけながら、あーでもないね、こーでもないねとか独り言のようにしゃべりかけながら遊んでた。


 しかし、突然夢が叶ったの!

あたしがフェアりーで、愛情込めて作って育てたロッくんが話しかけてきてくれたの!神様っているんだって思ったね!最初はとび上がりそうなくらいびっくりして、

あたしがいつも話しかけていたから、とうとう幻聴が聞こえてきたかと思ったけど夢じゃなかった!


 今日もロッくんと冒険をしている・・・

(おはよう、ロッくん。)

〔あぁ、おはよう。〕

(ふふふ~ん)

〔どうした?それに朝からそんなおしゃれして。〕

(だってロッくんみえてるんでしょ・・・)

〔別に気にするな、パンツみえてても気にしないぞ〕

(ちょっ、こっちが気にするの!)

〔そういうものなのか。〕


今は夏休みだからずっと一緒に居られるけど、

学校始まったら嫌だなぁ・・・


ロッくんに今日は何しようかと聞いたら、とりあえずネームド狩ってレアゲットしたいというからとりあえず血まみれシリーズ倒してブレイブハートとバイオレットをもう1個ずつゲットする事にした。


そしてロッくんは色々教えてくれた。

アイテムを使ったり新しい装備とかはあたしがやらないと使わないようにしている事。基本的にドロップや所有物の権限はあたしにあるから勝手に使ったりは出来ないとの事だった。


 狩をもっと効率的にするために自動使用枠にMPポーションやスクロールをセットすること。そうしてくれたら自動で使ってくれるからロッくんも助かるんだって。あたしはMMORPGの知識がまだないので、ロッくんに色々教えてもらうことにした。色々聞いてる間に一枚隠し撮りした。



 それからまたドラに行きネームドを狩ることになった。

また新しい装備のおかげで異様な殲滅速度になっていた。


(凄いねロッくんモブが枯れちゃうね)

〔まぁ仕方ない暫くここで狩ってリオンを待つ〕

(リオンはたしか・・ブレイブハートの方だよね?)

〔そうだ、そいつを後1個とバイオレットだな〕


 ドラ3階ではロックスの殲滅速度にモブの湧きが追いついていなかった。

そうして2時間ほど狩っているとやっと出て来てくれた。

カモネギ1号とロックスは呼んでいた。あっというまだった・・・

なんと暗雲転身からの1クールの心臓一刺し連打で瀕死状態になったのでロックスは慌ててスティールを1号に入れた。ピキューンの効果音とともに「ブレイブハート」の入手音とメッセージが出る。


(このまま次のにいく?)

〔いや、一旦町に戻ろう〕

(りょうか~い)


一旦町に帰還し、ブレイブハートをはめる為のアクセを探すことにした。


(やっぱり金剛の腕輪さがす?)

〔そうだな〕


しかしどこを探しても金剛の腕輪が売ってない・・・


〔仕方ない取りにいこう。〕

(簡単に取れる物なの?)

〔出会えればな〕


 かくしてロッくんと金剛の腕輪を求めて冒険する事になった。

といってもやるのはロッくんなんだけど。


 ロッくんの案内でとあるフィールドの寺院の様な塔が建ってる場所に来た。

ソロ専用ダンジョンというものらしい。彩音は来たような来てないような・・・覚えてなかった。

適正は階が上がるに連れて増すとのことだが20階のボスが低確率で落とすので、腕輪目当ての人は出なかったら出てまた20階まで行きボスを倒すを繰り返すとのことだった。


(結構たいへんそうだねぇ)

〔俺のスティールなら一発だがな〕

(そうなんだねぇ)


 さっそく登ることにした。

1階の敵はかわいいお猿さんのような敵だった。


(あ、なんか見覚えあるかも・・・たしか何すればいいかわからなくてすぐ出たような・・・)

そうこのダンジョンには、階層によって敵ではなくギミックが仕掛けらており、その謎が分からなければ登れなくなるのだ。ロッくんに教えてもらいながら登って行った。10階までは軽く行けた。そもそもここの敵は、倒してはだめらしい、30秒無傷で逃げ切れば次の扉が開くとの事。

そしてカウントが出てきた。

(あーここかもね逆に30秒で倒さないといけないと思って必死にやってたような・・・)

〔そうだな〕

(教えてくれればいいのに・・・)

〔一応これは彩音のゲームだからな〕


そして難なく30秒ダメージを食らわずに次の扉が開いた。

それからあっという間に20階に辿り着いた。

なんか仁王像みたいな敵がいた。


〔これが落とすが、すぐに殺さないようにしないとな〕

(フムフム)

強くなりすぎて逆にダメージ加減が難しいようだ。数発当てると瀕死状態になったのでロッくんがスティールする。


ピキューン:「金剛の腕輪」を入手しました。


〔よし、ゲット終了〕

(簡単だね・・・)

〔今だからな・・・〕


 でもやはり普通の人なら何回も登ってチャレンジしてやっと出るのかな・・・

そう、このめんどくささにより金剛の腕輪はある程度の高値で売られているのだ。

そしてロッくんにここをこのまま登るか聞いてみたけどめんどくさいからやめようと言われたので一旦町へ帰還した。帰還はスクロールで、ワープできるの楽ちんなのだ。


 町にもどり二個目の腕輪にブレイブハートをはめ込んだ。

なんだかどんどん、ロッくんが化け物じみた強さになっていくような・・・


職業:アサシン

Lv:53

総合戦闘力:300,956

力:600+200

体力:100

技術:350

魔力:20

運:200

武器:ガンブレード:攻撃力2400

防具:クロムメタルの胸当て防御力2000

アクセサリー:金剛の腕輪 力+100+(ブレイブハート)(バイオレットクリスタル):金剛の腕輪 力+100(ブレイブハート):フランキーの首輪 スキルダメージ50%追加


攻撃力:251,596

防御力:22000

攻撃速度:120

クリティカル率:97%

クリティカルダメージ:220%


本日の総合戦闘力ランキング

1位 ロックス 53Lv  総合戦闘力 301,000

2位 きんぐ 64Lv  総合戦闘力 291,400

3位 暴勇バベル62Lv 総合戦闘力 274,200

4位 蒼月 64Lv   総合戦闘力 258,900






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る