第2話 新武器試し切り

 今日は新しい武具の試し切りと新ダンジョンに挑戦だ。

まぁこの俺様ならこんなとこすっ飛ばして、上級ダンジョンでもへっちゃらなんだが。それじゃ主が楽しめねーからな。

ある程度は主に合わせてやるとするか。

どうせこの俺様ならすぐに最先端の攻略者共にすぐ追いつく。


 という事で今回はドラストダンジョンにやってきた。ここはウルフ種のモブが多くLvは40~上の階に行くと50Lv位のモブがいる初級から中級者でPT向けのダンジョンのようだ。

(おおいいねぇー新しいこの武器「ガンブレード」少し重いが切れ味半端ねぇー)


ついこの間潜ってた地下ダンジョンより、モブのレベルは跳ね上がってるが、あっちのモブやってるときよりサクサクじゃねーか。

うひょーキレルキレル!バッサバッサいくぜぇ!

ロックス様のお通りじゃー、道を空けぬものは者は死に候え!


 勢いに乗ってバッサバッサなぎ倒していると、奥の方にペア狩りしてるハンターがいた。ササっとロックスは二人のレベルと職業 総合戦闘力を確認する。そうロックスは特別に見ただけで相手のステータスが見えるのだ。


タケシ:職業剣士:LV20 総合戦闘力16500

雪乃:職業:弓術士LV19 総合戦闘力15800

(あちゃーあの二人囲まれてるじゃん、あれじゃもうもたねーな)


 そう、ダンジョンは適正なレベルと適正な装備がいる。

まぁここにはその適性がまるで当てはまらない者もいるが・・・


(あきらかに分不相応だろ、なんでこんなとこいるんだ。)


まぁ人の事は置いといて狩りまくりジャーって。

(おぃ、どこに連れて行く気か・・・助けるつもりかよ・・ほっとけばいいのに・・あぁーもうしゃーねーな。)


そして仕方なく囲んでるモブを一瞬にして切り刻む!

礼も告げさせぬうちに立ち去りたいのに・・・


「ありがとうございました。」


そして俺は無理やり走り始める


「ど、どういたしまして」


主はどうもお人よしすぎる、ダンジョンでは、生きるも死ぬもすべては自己責任だというのに。

中には助けてやたっつもりがモブの横取りとか難癖付けてくるやつもいるから、へたに手助けするひつようはないのに。


 まったく・・・


~~~~~・~~~~~・~~~~~~~


 よし今日は、ロッくんの新しい装備の試し切りと新ダンジョン挑戦よ!

大丈夫かなーこの前の地下ダンジョンより適性が20も上なんだけど

装備も変えたしいけるかなー・・・


彩音の心配もどこ行くものか。バッサバッサと無人の野を行くがごとくアサシンは敵を蹂躙していく。

(やば新武器つよ、オートプレイでもサクサクじゃん。)

これならジャンジャンドロップ集めてガンガンレベル上げれるね。

ロッくんあたしがんばって見てるから!


(あれ、奥の方に誰か敵にかこまれてる?ロッくんちょっとオート中止。あっちに行くよ)

一瞬にして囲んでる敵をすべて蹂躙するアサシン。

(うひょーロッくんかっこいい!)


「ありがとうございました。」


(わわ、チャットどうするのこれ・・・あ、オート押しちゃった。)


「ど、どういたしまして。」

(はぁはぁ、どうにかチャットまにあったかな。)

そんな彩音のドギマギも知らずにモブまっしぐらに蹂躙しまくるアサシン。

(パーティプレイかぁ、MMO知識のないあたしには無理だ。少しは興味あるけど・・・)


まぁそもそもアサシンはパーティープレイよりソロプレイを得意とする職業ではあるだろう。

高火力と高回避で、攻撃を食らう前に切り倒すのが、アサシンのスタイルだ。

ただある一定のレベルを過ぎた高レベルダンジョンになってくるとさすがにパーティプレイせざるを得なくなってくるだろうけど。


 それはどの職業も一緒である。高レベルダンジョンにソロで行くのは自殺行為である。


ある一定のレベルのダンジョンにはネームドモンスターという固有名を持ちほかのその同じ種族よりとびぬけた強さをもつモブがいるのだ。それらも適正レベルが上がるほど強くなりソロでの攻略は難しくなっていく。


 バッサバッサと蹂躙しまくっているアサシンの前にもそれは現れた。

(やば、なにあれ、強そうなのがいる・・・逃げた方がいいのかな・・・って、ロッくん行っちゃった。)



~~~~~・~~~~~・~~~~~~~


 あいかわらず主はあまい、まったく・・

憂さ晴らしだ、モブども俺の養分となれ!


バッサバッサと蹂躙しまくってると、目の前にネームドがいた

「血まみれリオン」Lv40 攻撃力32000 防御力8900

(うほーレアがネギしょってやってきた。)


ー回避向上ー

ークリティカル向上ー

ロックスは自バフをかけて単身ネームド目掛けて突っ込んで行く。

そしてネームドの前に行き

「暗雲転身の術」を使うこれは、この構えの時に物理攻撃を当てると敵の背後に回りハイド状態になるものだった。

ハイド状態で使える技は「心臓一刺し」のみであるが、この状態ではクリティカルダメージがさらに2倍になる。

グッサグッサとクリティカルで削っていく。そしてハイドが切れるとまた「暗雲転身」

この構えの時は攻撃しないか、魔法攻撃を当てればいいだけなんだが、モブはそんな事知らないから思いっきり攻撃を当てようとしてくる。


 物理攻撃しかないとわかってるモブは格上だろうと優秀なアサシンの敵ではない。

はっきり言ってネームドだろうが物理しかないモブはカモネギでしかない。


さすがに30レベル以上が適正のダンジョンのネームドだけあって体力は多いがどうという事はない。

ロックスがミスをするはずもなく淡々と体力を削っていくだけ。余裕があるときは「ポイズンナイフ」で毒状態にしてさらに削る。


そして瀕死の状態にしてからの「スティール」でお宝ゲット。

(よしよし、レアの「ブレイブハート」ゲット)

それじゃとどめー!はい美味しくいただきました!

レベルアップ!レベルアップ!・・・・

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