第7話リフォーム
夢子さんは今勤めている企業におそらく 友人と一緒に入ったんだろう。ちょうど1年前のあの日初めは 販売係の営業を担当する男の子が訪ねてきた。その後夢子さんがリフォームの件で僕の家を尋ねてきた。その後でもう一人 女性が訪ねてきたのだが おそらく彼女は夢子さんと ほとんど同い年だと思われた。そう思う何の理由も証拠もないのだがなんとなく僕には2人目の女性と夢子さんは同い年だと思えた。夢子さんはその女性のことは 僕には何一つ言わなかったけれど 、僕はその女性を一目見て 初めから夢子さんと友人か 同期だと思っていた。その女性は 夢子さんよりずいぶん背が高くスラリとしていた。というよりも ただ 背が高かった。その人のことは 夢子さんと同じぐらいの年齢だなと思っただけで、名刺ももらったはずだが家の中を探しても見当たらなかった。ただ僕の中で彼女たちは 同僚だろうという確信があった。だからってどうなるものでもないんだけど。2人は同じ大学に通っていて今の会社に一緒に入ったんだろう。この冬が終わって 暖かくなり始めれば彼女たちは一緒に サイクリングに出かけるかもしれない。それ以外に何の根拠もなかったが、僕にはそう思えた。だとしたら彼女たちが通った大学の近くの自転車ショップを探しに行けば夢子さんに会えるかもしれない。僕はまた夢子さんのことを探そうと思った。もういい加減に 夢子さんのことは諦めようとも思ったけれど僕は 夢子さんを諦めきれなかった。
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