第14話 子ども用二段ベッドを作る

上の息子が5歳になった頃、将来的な部屋の数と寝床の数が不足して困ることに気づいた。日本のどこの家庭でも起きる、狭いマンションあるあるな話。


性別が違う兄妹だが、小学校くらいまでは同じ二段ベッドで寝てくれたら色々解決なので二段ベッドを買うことにした。

実際同じマンション内の友達の家に遊びに行くと、ロフトベッドが多い(大体2段目は物置になっている)。二段ベッドを置いてるお家もあり、結構スペース取るが、空間を上手に遣い、収納に活用したりしていた。今時色んな形の二段ベッドがあり、高さ、階段や梯子の向き、大きさ、、、様々である。

口を揃えてママ友が言うのは「ちょうどいい大きさ探すのが大変だった」


いい感じに後から子ども用のベッドを足すのは困難だ。よく考えればわかるが、一番デカい家具を、もうごちゃごちゃ子どものものがある部屋や家に当てはめようとするのはパズルのやり方として悪手だ。でも、生活するってそういうことなので、ほぼ完成された家に、後から一番デカい家具をはめるしかない、というかねじ込む。


まずは場所。6畳間の和室の西側壁際に備え付けることにした。

しかし北側は押し入れになっている。

よくあるタイプの布団とか衣装ケースとかがんがん入れられる押し入れ。ドラえもんが寝てるやつ。

二段ベッドを入れるということは、その分空間を奪ってしまうということであり、押し入れにアクセスする導線も奪ってしまう。

どうやったら押し入れを使いやすいまま、部屋の40%くらいの面積(もはや体積)にベッドをねじ込めるかを考えた。

結論としては、押し入れの1段目と2段目の境に合わせてベッドの1段目と2段目の高さを合わせることにした。

そしてベッドは北側の押し入れにもべたっとくっつけてしまうことにする。

そうすると、ベッドの2段目から押し入れ2階にシームレスに移動できることになる。結果的にベッドの柱があるからそこまでシームレスではなかったが、布団の出し入れするのには問題なかった。なんなら普通に地面に立った状態からよいしょと布団を持ち上げて入れられるのであまり気にする必要はなかった。


次に考えたのは、ベッドの1階はどうするのか。

もちろん寝床にするのも考えるが、収納にすることも考えた。よくあるロフトベッド形式だ。

押し入れの段差に合わせて2階があるので、1階はかなり高さがある。子どもが膝立ちしても天井に当たるか当たらないかくらいの高さがある。

ここは収納にすることにした。

車輪付きの収納を楽天で数個かって、本やおもちゃを収納する場所にした。

広さとしては結構あるので、子どもたちの隠れ家になっている。

暗いところに隠れたいときは押し入れないし、ベッドの1階に隠れている。


そして3階。ここはベッドにすることにした。天井までの高さは1階、2階と比べて低いが、子どもが座れるくらいの広さはあるので、ベッドにした。

兄妹の厳正なるケンカの結果、妹が3階、兄が2階に寝ることにした。


ベッドの幅は結構広い。シングルサイズのマットレスを敷いて、両側20cmくらいは空きがある。


梯子はどうしたかというと、なんとまだ作られていない!!なんということでしょうか。ベッドが出来上がって1年経つが、まだ梯子がない。

2階に住む兄は、よじ登っている。

3階はさすがに小柄な妹では登れない。小学生の兄の友達が来たときはみんな楽勝で登っているが、多分頑張って登っても、降りるのが相当怖いはず。


なので、梯子ができるまで3階は危ないから使わないでねと妹をなんとか説得し、今は物置として大活躍している。収納力抜群。


実は我が家には3台二段ベッドができることになるのはまだ誰も想像すらしていない...

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