第4話 『あの世界』

 さらに3時間が経った。

 そこには、どこまでも広がる、ところどころサボテンの生えた美しい砂漠があった。

 そして、何kmか先には、平安京を高層化したような巨大な都市が造営されていた。

 少年は言った。

「すいかマンションはあの都市にあります。もうすぐですよ。」

 20分後、私達は、その都市(少年によると、その都市は「砂城京」と言うらしい。)に着いた。

 砂城京は、五重塔のような建物で十〜十五重になっている建物が何棟も林立していた。

 そして、中央部には、巨大な赤い、高層の琉球風の神殿があった。

 少年は言った。

「すいかマンションは、この街で言う左京にあります。では、行きましょうか。」

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