第6話 †黒歴史といえば、やっぱり包帯†

包帯、そして血。


はい、いかにも黒歴史ですね。

このこっぱずかしい短編集を早く書き上げて封印したいおいらです。


さて、高校のときに、体育祭がありました。

当時、おいらはなぜか人生最初で最後の学級委員長をやっておりまして、体育祭という一大イベントに向けて毎日張り切っておりました。


チャリ通学だったおいらの向かい側から、同じくチャリ通学の高校生が走ってきます。


まだ若かりしおいらは、身の危険なんて考えもせず、「向こうがよけるだろう」と思っておりました。


はい、残念ながら、向こうの人も

「向こうがよけるだろう」と思っておりました。


自転車同士で正面衝突した2台。


向こうは、倒れもせず、無傷でそのまま走り去っていきました。


おいらは、道路に投げ出され、自転車から落ちて頭も手も足も血まみれになりました。



いや、やばいぞこれは。

‥怪我がじゃない。

体育祭に間に合わないからだ!笑



おいらはあちこち血まみれのまま、立ち漕ぎで急いで学校に向かい、保健室に駆け込んだ。


YOUをそのままおばあちゃんにしたみたいな可愛い保健室の先生が、びっくりしながらもすぐに手当てしてくれました。



かくしておいらは、血の滲む包帯を手足に巻き、頭の包帯をなびかせながら、綱引きの先頭で張り切ったのでした。




いや、休めよ。





ちなみに、この包帯巻き巻きなびかせスタイルが妙に気に入ったオイラは、怪我が治ってもしばらく無駄に包帯をまいて通学していたのでした。


痛い、痛い。笑


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る