第12話 見つけた女性の介抱です
前書き---------
本日頭から性的描写があります。お嫌いな方は飛ばしてください。
読み飛ばしてもストーリー上問題ありません。
------------
盗賊を討伐したまではよかったのだけれど、その奥に進むととても嫌なものを見てしまった。
「え、ええと、こういう場合、どうするんだっけ?」
あまりに衝撃的な光景に、何をすればいいのかわからなくなってしまった。だって、そこにいた女性たち、といってもたぶん私より2つ3つぐらい上というぐらいの人で、その人たちはその、服を身に着けておらず裸。その上体中に白濁したものや、なんども殴られたのかその傷、血まで出ており白濁したものと混ざってピンクになってる。これは私にとって刺激が強すぎる。
「あっ、そうだ。まずは体を拭いてあげなきゃ。アクアホット」
何をするか思い出した私は、すぐに背負っていたリュックをおろして用意していたタオルを取り出して、魔法で出したお湯で濡らす。
「体拭きますね」
そう言って断りを入れてから、タオルを女性の体に当てる。肩から始めて、胸、お腹、足、背中など全身を丁寧に拭いていく。そうして最後に女性にとって大切な部分足の付け根を拭くわけだけど、その前にやらなければならないことがある。
「ご、ごめんなさい。失礼します」
気を失っているとはいえ、そう断らないわけにはいかない。だって、その、人差し指を足の付け根にある大切な場所に挿入するから。どうしてそんなところに指を入れるのかというと、これはその、中を洗浄するため。これをしないと望まない子ができてしまい、お互いに不幸になってしまう。ちなみにこれをやるのは私の村の人だけで、普通はやらない。というのもお湯を出す魔法は、私が考えて村の人が使えるようになったものだからだ。水じゃ冷たいしね。
「うぅ~、自分のだって入れたことないのに、それにねちゃっとしてるし、これってあれだよね。あれだったら気持ち悪いし、早くやらなきゃ。えっと、アクアホット」
挿入した指先からまずはゆっくりとお湯を出していき、その勢いを徐々に強めていく。
「あぁ」
その時女性からそんな声が漏れたので、気が付いたのかと思ってびくっとしたけど、大丈夫みたい。ほっとしつつも意識を集中していく、そうしないと顔が熱くなってくる。そうして、しばらく続けていると、指の間から出ていた白濁したものが透明になってきた。
「このぐらいでいいよね。えっと、ごめんなさい」
お湯の魔法を止めてすぐに指を抜き、中に残っているものが出たところで、その周囲をタオルで拭いていく。
「キュア、ヒール」
その後、キュアという解毒の魔法と、ヒールという傷などを治す回復魔法をかけておく。傷だらけだったからヒールはわかると思うけれど、どうして解毒もかというと、この魔法は私が使うとある程度の病気も治る。その理由は単純に私が前世の知識から、そうした知識を持っているからなんだよね。
「とにかく、これで1人終わったから、もう1人もだね。ふぅ」
一息入れつつもう1人の女性も同じような処置を施していき、最後にあたりを見渡し比較的綺麗そうな布を手に取り、女性たちの体にかけていったのだった。
「少し休んだら、起こしてあげないとね」
今すぐ起こしてもいいのだけど、気を失うほどつらい目にあったのだから、今は少し休ませてあげたいと思った。というか私自身も休みたい。覚悟はしていたとはいえ、さすがに精神的に疲れる。できればもう2度とこんなことしたくない。でも、盗賊討伐をすれば、こうしたこともあるから仕方ないんだけど。
それから、さらに小一時間ほどたったころだろうか、いい感じに休めたところで、女性の1人が身じろいだ。
「ぅ、ん」
私が気が付くとともにそんな声も聞こえてきた。どうやら起きたみたい。
「気が付きましたか?」
「えっ、ここはっ? あっ!」
女性は起き上がると、状況が理解できないのかぼうっとしていたけれど、すぐにハッとなって自分の体を見て、抱きしめた。
「あ、あなたも?」
女性は私の姿を見て、私も盗賊につかまったと思ったみたい。しかも私はこの女性よりも年下だし、何より見習いの年齢。お姉さんとしての矜持か、意識をしっかりと覚醒させたみたい。
「いえ、私はこんな格好ですけど傭兵なんです。それと安心してくださいあなたたちをひどい目に合わせた盗賊は全部私が倒しました」
「えっ、傭兵? えっ、何をいって、倒した?」
私の言っていることが分からなかったのか、女性は混乱しているよう、えっとどうしよう。
「ん~」
「はっ、ナナエラ!」
どうしようかと思っていると、もう1人の女性も目を覚ましたみたい、よかった。
「お、お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
「ナナエラ、大丈夫」
「う、うん、私は、でも」
「う、うん、そうね」
「……お姉ちゃん、その子?」
「うん、私も今起きたばかりで」
「えっと、やっぱりお二人って姉妹だったんですね。似ているからそうかなって思って」
「え、ええ、そうだけど」
「あっ、ごめんなさい。私はリ、リサといいます。さっきお姉さんにも言いましたけれど、こんな格好ですがけど傭兵で、これでも結構強いんです。だから、ここの盗賊たちもすべて私が倒して、それでその奥に来たところでお二人を見つけて、それでその、事後にいうのもなんですけど、私こうしてアクアホット、お湯を出す魔法が使えますから、その、体を拭いたり、その、中にその、ゆ、指を入れて洗浄しました。ごめんなさい」
私はそう説明してから頭を下げた。やるべきこととはいえ、勝手に指を入れたのは事実なので、しっかりと謝る必要があると思う。
お姉さんたちも理解できたみたいで、顔を赤くしながらも手をかけてあげた布に入れている。
「い、いえ、その、ありがとう」
お姉さんの方がそういって、真っ赤にしながらも頭を下げてくれた。これで、何とか私も少しほっとした。
「えっと、私着替えとか持ってなくて」
私は今着ているものしか服を持っていないので、お姉さんたちに渡すものがない。
「そ、それならたぶん私たちの荷物があると思うから、あっ、たぶんあれです」
そう言ってお姉さんが立とうとしたけれど、ちょっとふらついたので、私が代わりに取ってくることに。
「ありがとう、えっと、よかった。みんな無事だ。ナナエラ、あなたの着替えよ」
「う、うん」
「えっと、それじゃ、私お二人が着替える間ちょっとあそこ探ってますので、あっ、このお湯とタオル使ってください」
一応私が体を拭いたけれど、もう一度自分でも体を拭いた方がいいだろうし、着替えもある。それを初対面の私が見るのも何なので、その時間私は盗賊のお宝を探ることにした。これは倒した者の特権だからね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます