第2話 Is it me?
「これから、迎えに行くよ。もうすぐ着くから。」
俺は彼女を迎えにキラキラした光の街の中を車で疾走する。
彼女とのデートは今日で3回目。そろそろ次のステップをと考えたりもする。
ポケットの中には昨日見つけたネックレスのプレゼントも入っている。
彼女が喜ぶ顔が目に浮かぶ。
彼女と一緒にいる時は、とても楽しい。
話も趣味も会う。こんなに楽しいと思うのはどれぐらいぶりだろうか。
呑みに行ったりちょっと遊ぶような女の子は数人いたけど、こんな感じでステディな関係ってのは久しぶりだ。
車を走らせながら今日はどんな話をしようかと考える時間ってこんなに楽しかったっけ?ついついニヤけてしまって対向車に見えたのではないかと恥ずかしくなる。
今夜は食事をしてその後は2人で夜のドライブしながら車でいろんな話をしよう。その後は、雰囲気次第かな。
もうすぐ、彼女の会社の前だ。彼女はいつも会社の前の植え込みの横にあるベンチで座って本を読みながら待っている。
見ると、今日もその場所で彼女が待っていた。路肩に車を停め助手席の窓を開けて彼女に声をかける。
「お待たせ!!」
彼女は俺の声を聞いて、こちらに走ってきた。やっぱり今日も彼女は可愛い。
彼女が僕の助手席に乗り込んで今夜の2人きりの夜が始まった。
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