すずかちゃんの部屋
その夜、時刻は、十時。すずかちゃんは、机に向かって、タブレットを開き、なにやらけんさくしていました。
「ねこのことば。」
パソコンのがめんには、ねこのことばだけでなく、きもちや、しぐさについても、たくさん書いてありました。
(ねこって、なくだけじゃなくて、しっぽでも、きもちをつたえてくるんだ。すこしのちがいで、意味がちがうのね。ごはんがほしかったり、あまえたり、ほうっておいてほしかったり。明日から、ちゅういぶかく見てみよう。)
その後、みりが部屋の前へ来て、すずかちゃんによびかけたのですが、ドアは開きませんでした。すずかちゃんは、ねむってしまったのです。みりは、ドアの前にすわり、しばらく待っていましたが、お父さんとお母さんが、階段を上がってきたのを見て、そちらに向かいました。
「みり、今日は、いっしょにねようか?」
みりは、お母さんに、頭をなでられましたが、まだ眠くなかったので、お父さんとお母さんの寝室には、入りませんでした。そのまま、階段を下りて、リビングルームへ行くと、すでに、明かりは消えていました。
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