第3話 横断歩道の設置可否、で誤魔化しながら
「おっはろー」
「よっす」
何事も無かったかのような
いつものように、二人での登校。
ここで
二人して、同じことを考えていた。だから、別の話題を作ることには双方積極的だった。
「今まで気にしてなかったんだけどさ、ここって、なんで横断歩道、無いんだろうね」
「あー、確かに。井戸の『井』の、左内側の縦だけ無い、みたいになってるもんな」
交差点を上空から見たら、という話だ。『
「そうそう、歩道自体はこっち側にもあっち側にもあるのに、渡ろうと思ったらぐるっと大回りで、三段階左折(?)しなきゃいけない」
「左右で一車線ずつのほぼ十字路。違うのは、『井』の字で
「曲がっていることが原因?」
「
「交通上の問題……あー、車の左折だ」
「多分、そういうことだろうな。しかも、曲がっている道は下り坂だ。条件が悪い、という結論になったんだろう」
「ちょっと見通し悪くなってるもんね」
各歩道はさほど広くなく、曲がっている方の道から交差点へ向かって左側、歩道の外側部分は、
「そこへスピードを出してドカン、はありそうだ」
事実かどうかは『偉い人』に
「いやぁ、こういうの考えて決めてる人達って、頭良いよねぇ」
「本当にな。道路交通法を全員がしっかり守っていれば、交通事故なんてそうそう起こり得ないだろう」
二人はこうして
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