オノマトペと幼児語はちがうっ!!!!

 オノマトペ、またの名を擬声語。


 擬声語は擬音語と擬態語に分かれます。


 その違いは『音』を真似ているか『状態』をまねているかで判断するとわかりやすいです。例えば……。


 擬音語は「ぽつぽつ」「ざあざあ」「どんがらがっしゃん」。

 擬態語は「もやもや」「ざあざあ」「ぷりぷり」



 あれ、「ざあざあ」がかぶってる!? 



 ご安心を、ミスではありません。実は上の二つ、違いが曖昧なのです。オーストラリアとオーストリアのように……いやこの例えはちょっと違うかもしれないですけど、だいたいそんな感じです。




 ところで、オノマトペは擬音語と擬態語しかありません。分けようと思えばもっと分けることもできますが、ここでは割愛。


 じゃあどうして「オノマトペ三銃士」なんて題名にしたのか。わたしだってしたくありませんよ……でも、ここにオノマトペの問題が潜んでいるのです。


 オノマトペの問題は、作家に(もしかしたら読者にも)嫌われていることです。どうして嫌われているのか。……幼稚だ、隠喩みたいに深謀遠慮ありがたーい感じがしない? 


 それ、間違いです。少なくともオノマトペではないものですね。



 幼児語。



 意味はまんまです。「まんま」といっても、お母さんのことを言っているわけではありません。それこそ、幼児語です。

 「ぶーぶー」は車、「しっし」はおしっこ、「わたち」などもその一つ。


 似てますよね、オノマトペに。


 でも違うんです。同じ言葉を繰り返しても、音を模していても。


 ――いやいや、一緒じゃないか、「ぶーぶー」は車の音だろ?


 それはそう。でも使い方が違います。


 幼児語:ぶーぶーが走る。

 オノマトペ:車がブーブー走る。


 オノマトペは副詞(たまに形容動詞)として用いられるのです。このオノマトペについての説明はグダグダだ、みたいな。


(次回→オノマトペの注意点について)


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