第23話 エンディング
ナイ:「信じて居たカコにまで裏切られて、この上に愛して止まなかった、あの子にまで裏切られて、傍女は、どうしたら良いのじゃ・・・」
ユリ「人はね、持ち過ぎると価値が分から無く成っちゃうんだよ。ボクも、ここに落ちるまでは、分からなかった。ボクは、ここに落ちて来て良かったよ。この遭難こそが、ボクに与えられた祝福だったんだ。だって、そうでしょ? 今、感じて居る謙虚な気持ちの無いまま、死ぬまで生きるなんて、それこそ拷問だ。手に入れてないから、失えもしないんだ。愛やホルスも同じだよ。愛され過ぎると、愛が何なのか分からなくなる。
ボクもおんなじさ。お母様の愛、沢山のホルスに囲まれて、その価値を考えようなんて思ったことは無かった。それは有るのが当然の物だったから。ボク達は似た者同士。似て居るからこそ分かる、その苦しみが、悔しさが、過ちが。暗いところと、明るいところの差が有るから、物の形が分かるんだ。
だけど、おばさんは、陰を嫌って、陰に光を当て続けた。輪郭の無いものは、形を失うんだよ。行き過ぎたものは、持って居ないのも同じなのさ。そうして、自分自身の形すら見失ってしまったんだ。ボクもね、失意と自己嫌悪に陥った時は、このまま消えて無くなりたいと思って居たよ。お母様の迷惑にも世界の面倒にも成りたくない。ただ、静かに消えて行きたいと思っていた。
だけど、そこへ、セクティさんが来てくれた。貴方のカコちゃんが、来てくれた。その後、アバターのカコちゃんともお友達に成って、同い年の女の子の友達が出来たみたいで嬉しかったよ。
カコちゃんは、手先が器用だし、賢いし、一生懸命だし、どうしてそんなに努力してるの?って、聞いたことが有ったんだ。そしたら、彼女、母上が望むから、そうしないと芥(あくた)に返されてしまうから、と言ったんだ。言葉を濁しては居たけれど、言葉を濁しては居たけれど、おばさんの選別に合わなかったら、殺してたんでしょう??
同じ境遇で集められた兄弟達にも共感は有ったけれど、おばさんの希望に沿う為に、おばさんに愛されたい為に、兄弟たちとの生存競争をさせられて居たんだ。カコちゃんは可哀想だよ。おばさんは、鬼さ! 鬼ババアさ!」
ユリは、溢れる涙も止めず、ただ滝の様に涙を流した。
ナイ:「だが、そのカコも裏切った! 多くの特典を与え、特別待遇をし、特別視されるようにした。何が不満だ? 裏切られたのは、傍女じゃぞい!」
ユリ「ううん、裏切られたのは、おばさんじゃ無いよ。裏切ったのが、おばさん自身。おばさんは、アー様に生み出された時は、清らかな水で、この世を満たし、綺麗にしたいと願ってたのでは無いの?
だけど、いつしか、自分が毒の水となって世界を汚し始めてしまった。カコちゃんは、秘密の女神となって、ナイラディアの秘密に触れて、このままでは行けないと気が付いた。
でも、おばさんの気持ちも良く分かったんだ。だから、悪だと知りつつ、それに加担し続けたんだ。おばさんは、愛されてるよ。重い重い愛に支えられている。こんなに重い愛は、そんなに無い。だからこそ、歪んで居る。時空を歪める程に。
セクティの愛は、おばさんの感覚を歪めた。当初の美しい願いなど忘れてしまったのだ。毒水を流しまくり、命を奪い去ろうと、セクティさんは、女皇ナイの名の下、それをし続けた。間違いを犯していると知りながら。そこひイマさんが、楔を打ち込んだ。ここしか無いタイミング、ここしか無い場所で!
それが今回の騒動の発端である貴方、ナイラディア女皇ナイに、ボク、ユリセウ・パスプ・ウルクが止めを刺す!」
ナイ:「未熟魂ごときが、この傍女にトドメじゃと?」
おばさん呼びが貴方に変わっていることに、違和感が走る。
ユリ:「もう未熟では無いよ」
そう言ったユリの姿が再び激変する。風と炎と雷を巻き込み、武装した姿でナイの前に立つ青年神ユリが。そこに居た。
ユリ:「私は運命と和解する。私は今を持って成人する」
かつてない進化、ルーラーすら超える進化を果たしたユリに驚きを隠さ無い女皇ナイ。渦巻く炎と風は掻き消えた。代わりに、柔らかな光輝がユリを包み込む。
ナイ:「未熟魂の成長要因は、常識の獲得と愛の獲得。それを得たと言うのか!? この土壇場で??」
驚愕するナイを尻目にユリは、ナイの前に剣を置き、傅(かしず)いた。ナイは攻撃の前触れかと身構える。
ユリ:「貴方をお母さんと呼ばせて下さい。カコさんを、僕に下さい。僕はカコさんを愛しています! カコさんに言う前に内諾を頂きたかったのです。宜しくお願い致します」
そう言って、更に深く深く額づいた。
ナイ:(えええええええええええっ!! 無い、無い、無い、無い!! 何、この展開!? ガキンチョに殺害宣言されたと思ったら、娘へのプロポーズ前に結婚の内諾依頼! 傍女の頭が古いのか?? 展開が急で付いて行けぬ。コイツからは殺気を感じぬ。緊張から来る冷や汗すら掻いて居る。不意打ちを食らわす気は無いらしい。傍女ではいくら考えても考えも及ばぬ。ひとつ聞いててみるか)
ナイ:「主よ・・・」
腰掛けた椅子に、体をもたせ掛けながら肘掛けに肘を付いた手に頭を乗せた。そう言葉を発すると、ユリがピクッと動き、はい!と機敏に答えた。頭は下げたままだ。
ナイ:「主は何で、傍女を許す気になったのじゃ・・・殺さんのか?」
ユリはスッと頭を上げて、明確に答えた。
ユリ:「許しませんが、殺しません。殺そうと思ったことも御座居ません」
ナイ:「おかしいでは無いか! 主は傍女の所業が気に食わぬのであろう!? 傍女は殺さねば止まらぬぞ! 改める気など無い! オルへの復讐成せずして止まるものか!」
ユリ:「その復讐は、どうしたら止まるのです?」
ナイ:「きゃつめの管理する世界を壊してやるのよ。きゃつめは物事に非情に拘る性での、少しの差異にでもやきもきと気を回せずには、おられんのよ」
そう言って、くひひと、喜悦の混じった笑いを立てる。
ユリ:「で、それはいつ終わるのです?」
ナイ:「終わりはせぬ! 傍女の気が済むまで続くのじゃ!」
ユリ:「でも、それじゃ私が困るんですよね。セクティさん、いや、カコちゃんといつまでも結婚が出来ない」
ナイ:「考えても見よ。主は、アーディアの御子であろう。何故、ナイラディアの傍女が主に娘をやらねばならんのだ?」
ユリ:「では、勝負をしましょう。貴方様の怨みを解く言葉を私は知っています。それをお教えして怨みが消えれば、セクティを私に下さる。怨み消えぬ時は、私のコードの海に帰すとしましょう。これは契約で有り、勝負です。お違え無きよう」
そう言うと、ユリは不敵に笑みした。
ナイ:「言うたな、ワッパ! 頭に乗りおって、傲慢なワッパめ! ふふ、ははは良かろう。傍女も女皇と呼ばれる身、約束は違えはせぬ。そして、約束果たせぬ時は、娘はやれぬし、そちも綺麗さっぱりコードの河に流してくれようぞ。これは契約。いつも非道とは違う定められた行為! くひひひ、ふひひひ」
いつ終わるとも知れないナイの喜悦かわ木霊(こだま)する。・・・が、突如終わりを告げる。
ナイ:「成せ!」
女皇ナイが、ずいと顔を前に出す。ユリは剣を置いたままナイの傍に近付くと、ナイの耳元に左手を差し立てて何事か呟いた。途端、ナイの顔が紅潮し、湯気まで上げ始めた。
ナイ:「無い! 傍女の愛する御方は、殿様、即死公ヤム様しか居らぬわ! お主は間違えた! 即刻、コードの河に流してくれる!!」
ナイは大刀を抜出し、ユリの首に斬撃を加えた。が、その立派な大刀は目に見えぬ障壁に当たって折れてしまった。
ナイ:「な、何じゃと!??」
ルーラーである自分の斬撃が外れたことなど無かった。初めての感覚にナイは恐れ慄(おのの)いた。混乱、疑念、思考不能。ナイの理解を超えた力がユリを保護して居る様であった。
ユリ:「勝負ありですね。貴方は、今、ピラーに剣を振った罪、天使の契約を覆そうとした罪、ギャンブルの結果を意図的に改竄(かいざん)しようとした罪の3 つを重ねました。実は私も実際そうなるかどうかは半信半疑だった。しかし、確証は得られた。天使は私の側に付いている。外界には厳格な法管理システムが有り、その法則管理局、通称、法管への申請と遵守、オール・ベット・アソシエイション、通称、ADAに賭け対象として、ボード化してあったのです。2つの外圧により、この会見は見守られていた。恣意的改竄は許されない。1つ目は、罪には問いませんが、2つ目と3つ目には、違約金が必要に成るかも知れません」
ナイ:「何じゃと!! 違約金じゃと!?」
ユリ:「はい、海外ブックメーカーも絡んでいますので、大事に成りますね、これは。平たく言って、天使絡みです、これは」
ナイ:「天使絡み・・・。こんな、外界に身を晒しての会見など聞いたことが無い。ピラー失格では無いか!!」
ユリ:「いいえ、私には戦闘経験が無い。力では貴方に太刀打ち出来ない。であるなら、力を借りれば良い。だから、知恵を絞った。たくさん、勉強したからね」
ユリは、にこやかに笑みを見せ、ナイ
見つめた。ナイは、頬(ほお)を伝う汗を構うことすら、出来ないほど、動揺して居る。
ユリ:「さしもの貴方でさえ、エンジェル達には敵わないと読みました。ラーハム質の同僚たちです。
しかし、行動原理は、それぞれ過ぎて、そのことに嫌気が差して、ラーハムは天使達といさかいをお越してしまったのですけどね。
ともかく、自分の利益には、天使も渋いってことですよ。であるなら、その利益に自分の見立てを絡めてしまえば良い。自分の見立てのボード化。
しかし、これには当然リスクが付いてくる。見立てが違う場合、私はコードの海に返されるのは決定させるのだから。その仕打ちは、黒丸よりも過酷なものとなるでしょう。賭けの結果の改変など、許されない大事(おおごと)なのですよ。
これは私が収めましょう。貴方は、私に罪の負債が有るのですよ、お忘れ無きよう。そして、貴方の知らない秘密を、もう1つお伝えしましょう」
そう言って、ユリはナイの耳元で、何事か囁いた。
ナイ:「嘘! 何故、そんな嘘を私に吹き込むの!? 有り得ない! 傍女は、あの人の絶縁宣言を確かに聞いた! 忘れもせぬ衝撃が戯言だったなど、思いも依らんわ! ガキが小賢しい戯言で側女を篭絡しなどと・・・」
言葉が続かないナイ。言葉が続かないナイに続いて、ユリが話し始める。
ユリ:「でも、悪いことばかりじゃない。皆さん、来てくれましたよ」
ナイ:「皆さんとは、誰じゃ??」
ユリ:「困った大人は、貴方一人じゃ無いってことです。貴方も妹君のイル様も、そして、オル様も・・・」
ナイ:「!? オルが何じゃというのぞゃ。きゃつからは、絶縁宣言を聞いて居る! 有り得ぬ。きゃつめは頑固一徹、1つのことしか出来ぬ変人よ」
ユリ:「お化粧を揶揄されたときや、絶縁宣言で呼ばれたときのことを思って居られるようですが、揶揄したときは、オル様も若かった。反省して居られるようです。
絶縁宣言に付いては、イル様への愛を公言していた手前、ナイ様への愛を肯定出来ずに先走り、絶縁宣言してケジメを付けたと思った矢先、対象のイル様は自害して果てられた。
ならば、ナイ様へと身を翻そうとしても、自身が打った絶縁宣言が、嫌な味を出して邪魔をする。
そうこうする内に、アー様の逆鱗に触れた貴方様は、ヤム様の下へと輿入れと厄介払いを兼ねて、左遷されてしまう。しかし、貴方はここで力を蓄えられ、貴方は今やアーディア史にも顔を存在となっている。
宙に浮いた気持ちのオル様は、旧愛へ殉じる覚悟を決めたのですが、勝利天使のフィテ様に気に入られてしまい、天使を愛するように成るが、今度はリトルゴッドと天使の間の禁じられた恋に身を焦がすことになったのです。
ナイ様への愛も、フィテ様への愛も、肯定出来ずに自縄自縛になった男がそこに居るのです」
ナイが外界と今回の会見が、絡み合った事案だと知って混乱する中、まだ何があるのか予想も付かない感情に襲われて居た。急遽、場に相応しくない明るい声が響いた。
イル:「じゃっじゃーん! やっと出れたー! 皆んな、仲良くしないと駄目だよ。私ぃ~、暗いところには居たくないんだぁ」
ナイ:「イル! 貴方、離散したんじゃあ??」
イル:「したよ。つか、今もエーテル体じゃん。これだけ集めるの苦労したんだから、おねーーーちゃん」
イルは、スイスイと宙を飛び周りながら、ナイに絡み付いて行く。時同じくして、重い時空の扉を重重しく開ける者が居る。扉の軋む音が響く。ナイの呼称が、
私に変わった瞬間、時空の扉を開いて、オルが現れた。
ナイ:「オル!!」
イル:「おに〜〜〜ちゃん」
ナイは唖然とし、発汗した。イルは、今度はオルに絡み付いた。
ユリ:「オル様は、ナイ様、貴方を愛して居られる。だからこそ、貴方がアーディアを裂いて、独りそこに籠もろうとも討伐の軍を挙げようとはし無かった。貴女のアー様の世界への反逆は、自分への刑罰として受け切る覚悟を決めたのです」
ナイ:「嘘だーーー!!」
オル:「本当だ。その男の言ったことは本当だ。儂は、お前も愛して居る。じゃが、お前にも家庭が有ろう。それを乱すつもりは無い。愛は交わせなくとも、信なららば、受け取って受け取って貰えないだろうか?」
ナイ:「オル・・・」
イル:「なっかなおり〜。そいや、ロアくんは?」
オル:「あいつは、放すことは出来ない猛獣だ。今日も娘たちと、やりまくって居るだろう」
イル:「不健全だねぇ、ロアくんは」
ユリが、ふと天井の梁を見ると、フォルカスが梁の上に腰掛けて居り、それに気が付いたフォルカスは、ユリに軽い挨拶をして来た。
相変わらず、軽い人だと思いつつ、同樣に返した。ユリは、思った。オル様に情報を伝えたのは、フォルカス様では無いかと。
で無ければ、天界がこれほど早く動けるとは思えない。この人なら、これくらいの超越はお手のものだろう。
ユリ:(フォルカス様の所属も階級も知らないけれど、天使の中でも結構上位だと思うんだよな。天使は翼の枚数で階級が分かるんだったよな。でも、フォルカス様やフィテ様は、翼は非表示にしてるから、分からないんだよな。
ラーハムは、もう1枚の翼を失うことを酷く怖がってたっけ)
ユリは、そんなことを思っていた。
ナイ:「オル!? 貴方なの!? 何故、ここに??」
オル:「アバターだ。体の方は、老いて居る。儂では無い。儂は不死だが、不老では無いからな。加齢を得た。お前は、まだ美しいままだな。ヤム殿とは、睦まじくして居るか?」
一時的にしろ、お互いに思いを重ねた者、同士の邂逅。微妙な空気が流れる。
ナイ:「何が本当なの?」
真理に近づくほど、ナイはハグらかす。
オル:「儂は、そなたを愛して居たよ。しかし、イルも愛して居った。儂はそんな自分の2心が許せなかった。だから、絶縁宣言などという早まったことを。許してくれ。全ては儂の曖昧と躊躇の成した業。許して欲しい。そして、出来れば、アーディアとナイラディアの変わらぬ友好を誓ってはくれまいか? ナイよ、最近、外国勢力が動きがおかしい。アーディアは、戦乱に巻き込まれるかも知れん。その時、ナイラディアには、疎開地としての役割を担って貰いたいのだが、了承して貰えまいか?」
ナイはオルをじっと見つめた。昔に戻れた気がした。
ナイ:「疎開地の件、受託致しました」
ナイは、両手を腰の高さで揃えると、そのままの高さで、お辞儀した。
オル:「うむ、感謝する。イルも息災で」
オルは再び重い扉を開けて出て行った。
イル:「お姉ちゃんに絶対なんでないからね。皆んな、ひっくり返すのさ〜。眠くなっちゃった〜。寝る〜」
イルは、光の粒となって消えた。
ユリ:「ナイ様。それではお尋ねします。カコさんを私にくださいでしょうか?」
ナイ:「そう、その話があったな。今回の勝負、お前の勝ちじゃ。カコのこと、よろしく頼む。仲良くしてやってくれ。最後に、1つ聞かせてくれぬか。お主は、ゆるしませんが、殺しません。そう思ったこともございませんと言って居ったな? 殺そうと思ったことは無いとは、あれはどう言う意味じゃ? 傍女を取り除かねば、"カコの青い空"はもどって来ぬぞ?」
ユリ:「貴方を殺すことで、確かに元凶のプレッシャーから解放去れるのかも知れません。しかし、彼女の心には、また別の暗雲が拡がるのが、目に見えています。優しいのです、彼女は。それに、彼女は、お母様のことが大好きなのだから!」
ユリは、ニッコリと笑った。
ナイ:「ふははは。それは良い。3人の娘のこと、宜しく頼んだぞ」
ユリ:「え? カコちゃんだけで良いんんですが?」
ナイ:「カコを貰うなら、他の2人も面倒を見ておくれ、ピラー様」
ユリ::「あ、はぃ・・・」
懼鬱の女神と言われたナイは、快活に笑った。涙が、その魂を浄化したのだ。ナイラディアの浄化は、成された。ナイは、笑うとはこの様に清々しい気持ちも連れてくるのだなと感じていた。ユリは、何だかんだで自分の希望を押し付けてくる女皇のやり方に舌を巻いていた。この方は、傑物だ。女神は愛で満たされる。貴方は、愛で満たされて行く。
(第24話 エピローグへ続く)
」
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