第4話 イマ、主張する!
戦いを経て、大池の周辺は、様変わりしていた。セクティによって整備されていた美しい大池は、再び大沼へと成り果てていた。セクティが設置した大理石の円環も泥だらけだ。復旧作業は今も続けられている。今回、セクティに生み出された使い魔達と働き者のフェアリ達の指示によって、作業は順調に進められた。復旧作業と言っても、彼らに出来るのは、集めた泥を沼に放り込むことだけだ。価値ありそうな固形物だけは、セクティの前に集められた。価値の判定は、セクティにしか出来なかったから。判別も労苦であったが、その宝(たから)と屑糞(くずくそ)の見分けがセクティの楽しみの1つだ。どれも屑糞ばかりで、既に小山が出来ていた。鑑定をしている時のセクティは、集中力に溢れていて、愉しそうた。屑にも愛を注いでいるように見えた。セクティの仕事は早い。屑は廃品。糞は肥やし(こやし)である。罷業には最適だ。宝の選別をしているセクティに、ミラは彼女が聞き損ねた、イマが言ったセリフのことを聞いた。
セクティ:「ミラ、貴方が語り終えたあとよ。イマは最初は話したくないって、突っぱねてたんだけど、そのカナンは、イマの答えを知りたがったわ・・・」
セクティは、過去を思い出す。ミラの目に、カコの回想により、自分が見ているかのような映像が映し出された。あの日に帰ったかのように。
遠くで一陣の風が起こり、風が靡(なび)いて、不穏な空気を運んだ。
イマ:「君は僕たちの敵だろう? なんで僕がそんなことを、君に教えなければ、ならないんだい? 敵に何故、情報を与えなければならない? 与えるとでも??」
カナン:「ゲゲゲゲゲ、知りたいのだよ。食するに値する記憶かどうかをね」
イマ:「敵であることを、否定はしないのだね。食すと言ったか? 僕は記憶を食われたくないし、食わせる気も無い、と言ったら?」
カナン:「ゲゲゲゲ、まず、食ってみるさ。グゲゲゲゲゲ、不味ければ吐き出すさ!」
そう言うと、化け物は得体の知れない大きな体を揺らし、体ほどの大きな口を開いて、イマを飲み込もうとした。イマは、敵の噛みつきを合気道のように背中側で躱すと、挨拶代りの当身を食らわせた。噛みつきを躱されたカナンは諦めず、着地と同時に背中に顔を現わし、続けて両手に現した爪で攻撃してきた。咄嗟(とっさ)のことだったが、イマはお辞儀をして躱すと、後ろ側へバク転で距離を取る。
イマ:「へー、そんな業も出来るんだね。今のは、感心したよ。顔の位置が同じだと思いこんでいると、躱せないね。ビックリしちゃうからね。反応が遅れる。驚愕に食われちゃう」
カナンの攻撃にイマは短評を加える。カナンは、こちらの評価などお構い無しに、多くの剣を持った手を生やし、連撃を加える。イマは両手に構えたショートソードで、これらを捌いていく。激しい剣撃が始まった。カコはイマに告げる。
カコ:「ここは、火性の地。火系の魔法が有能よ!」
剣撃では勝負は付かず、技が途切れると、カナンは間を欲して距離を取った。この間はセクティも望んだものだったわ。直接イマに近付いて話が出来ると思ったから。戦闘を好まないカコとしては、戦闘事態の様な荒事でなく、むしろ、暗殺で済ませたかったのだが、発展してしまった戦闘に異議がある訳ではなかった。状況は水物。そんなことは、心得ている。カコは勉強熱心で、ネット検索が趣味であるくらいだ。当時のカコの思考がミラに流れ込んでくる。
ミラ:(上ねーちゃんて、こんなこと考えてたんだ・・・暗殺しようとしてたんだ)
イマ:「姉貴、心配いらないよ! 火の魔法は使わない! 僕は剣だけで、こいつを倒す!」
カコ:「ちょっとイマ! 単独行動しない! 私達は今チームなのよ! 1人の勝手な振る舞いが、他のメンバーの命を奪うこともあるのよ、ちょっと!」
駆け出したイマに、カコは小言をぶつけるが聞く素振りはない。
カコ:「ミラ! あいつは2人で片付けてくる。貴方はここで待機してて。増援が来たら、炎魔法で牽制しながら、私達に合流して。イマは簡単そうに言ってたけど、私のサーチだと、恐らくAランク。貴方達と同じA-Sよ。ほんとに目を離せないんだから、イマは!」
不安を隠せないカコは、イマを追いかける。先に駆け出しているイマは、巨岩の下でカナンを待ち受ける。イマに追い付いカコは、イマに
追い付いたカコは、追い付きしなに、思いの丈をぶつける。
カコ:「イマ! あんまり心配掛けないで!」
イマ:「姉貴は、心配し過ぎなんだよ。ものには『状況』ってものがある。流れに乗れば良いのさ」
カコ:「そんな良い加減な・・・」
イマ:「ミラを見なよ。あいつはチャランポランに見えるけど、天才さ。僕の目標さ」
カコ:「え? ミラが? 確かに成績は私より上だけど、ほとんど運みたいなものよ。『結果』よ、結果。結果に愛されているのよ。私は、ハラハラし通しよ。なんで、母上は、私に問題児ばかりを押し付けるのかしら?」
イマ:「はははは。姉貴も天才さ。姉貴も結果に愛されている。全ての事象は過去に集約するのだから。データに『収斂』される。だけど、僕だけは、愛されることは無い。常に『新鮮』でいる居るを求められるから。だから、僕には『努力』が必要だったんだ」
そう言ったイマは、少し悲しげで、思い詰めたムードを漂わせていた。悲愴感と言うのだろうか。セクティは、そう思い出す。イマは、遠方に居るカナンに向き直ると、大声で言った。
イマ:「お前は、僕の記憶が食べられるものなのか、まだ興味があるか? 今のお前の攻撃を躱して分かった。終わりにしよう。お前は弱い。僕に勝つことは出来ないよ。証明しよう、君と僕の実力の差を」
カナン「グシュュ。さてはお前の人生に自身がないな。それを知られるのが怖くて、隠したいのだ。オデは、まだお腹が空いている。多くのオデがお前の答えを待っている。お前の中の答え、それを見せろ・・・グシュユュュ〜。お前の生涯を賭けた・・・希望、教えろ〜」
イマ:「お前の名前を教えろ。ただのカナンでは収まりが悪い」
カナン:「カナンだ。カナンは1部にして、全体だ。だから、カナンは滅びることが無い。カナンは『無限』に属する。強いお前は絶対だろう?」
イマ:「いや、絶対ではない」
カナン:「絶対ですら、我らを滅ぼすことが出来ないのに、お前では我々を滅ぼすなど叶わぬではないか」
イマ:「いや、出来る」
カナン:「なんだと?」
イマ:「ボクは『精妙』だ」
カナン:「精妙だと? 絶対でも無形でもない、第3の指針?」
イマ:「そうだ。そして、それを保証するのが、僕が『正解』だからだ!」
このとき、初めてカナンに感情らしい感情の発露、拒絶があった。
カナン:「嘘だ! 第3の指針など! 認めぬ、認められぬ!! だが、今ここでお前を呑み込んでしまえばそれも無くなる!」
イマ:「出来るかな?」
2人の間に、再び激しい剣撃の幕が降ろされる。
イマはカナンの台詞はハッタリだと見做したが、明らかに彼女のカンに触ったようで、威圧する目線でカナンを睨みつけた。そして、間を開けて言った。
イマ:「お前は知りたがっていたな? 僕の記憶の価値を。僕の魂が美味いかどうかを。気が変わった。待ってな、教えてやる。時が来たらな。勝負をしよう。先ずは説明だ。1撃だ。1撃で勝負が付かなければ、記憶はだけでない、僕の魂もくれてやろう。1撃とは、1攻撃順のことだ。つまり、1度の攻撃を躱すことが出来れば、お前は僕の記憶を総取り出来るって訳だ。悪い勝負じゃないだろう? Aランクのリトルゴッドの人生だ。それなりに死線も潜ってる。裏切りと怒りの人生はお嫌いかい? 見えるか!? これが僕の魂だ!!」
イマは胸の内より、光を保つ火の玉を取り出した。
イマ:「今から、これを炎状態にする。魂の誓いだ。攻撃が終われば、魂は生きる気力が尽き、燃え尽き消えるだろう。お前が生きて居られたら、僕のコードはお前のものだ。お前を倒し損ねた世界に興味は無い!」
カコ:「ちょっと! イマ!! 何をする気なの!? 止めなさい!! 早く、そこの化け物を倒して終わりにらするの!」
イマ:「そうは行かない。それでは、ただ殺すだけだ。ただ殺すだけでは、こいつの罪は償えていない。姉貴、手を出さないでくれよ。こいつは他人の記憶にケチを付けた。僕がこいつを処断する。こいつをリトルゴッドの記憶に不敬を働いた。そして、判決! それは、決闘による死刑だ!!」
カナン:「グシュュ?? 記憶〜、記憶〜」
カナンは、死刑宣告なされたのを、知ってか知らずか、記憶を要求し続ける。
イマ:「開始だ!」
そう言うと、イマは自らの魂に火を付けた。
カコ:「止めて!!」
カコの絶叫が響き渡る中、戦闘は開始される。戦闘が開始されて、冒頭、イマは完璧なカーテシーを決めた。いきなりのカーテシーにハテナ顔のカナン。カーテシーが終わるや否や、イマは瞬時にカナンの側面を取ると、素早い振りを見せた。そして、相手の薙払いを後方に宙に躱すと、高慢な下目使いで怪物を見下ろす。安全な空中に居座るイマに当たらない攻撃を繰り返すカナン。だが、突如、所在不明の刃に襲われ、悲鳴を発した。その後も不在の地点から、攻撃を繰り出すイマに混乱するカナン。
カナン:「グシュュ。攻撃、外れた。オデの勝ちだ。早く燃え尽きろ。記憶くれ、記憶くれ」
攻撃を躱したことに自信を持ち、勝利を確信するカナン。この期に及んでも、食欲の衰えぬカナンにイマは吐き気を催した。
イマ:「ぬるい! お前の行動はぬるいんだよ! ここは赤い巨岩の側(そば)、この武器は火性の武器。属性攻撃力にはボーナスが付く、更に 」
僕の命を懸けた燃焼ブーストに加えて、僕の技には遅延攻撃ブーストも掛けてある。もう終わりさ。勝負あった、お前は終わりだよ!!記憶なんて、他人に執ったら意味のないものだろう。記憶は、生まれた環境や現在の地位、それら全てが繋がった結晶なんだよ。それをポッと出のお前に良いの悪いの評価されて黙って見過ごせるんだよ! 甘えの抜けない子供みたいにクレクレ言ってんじゃあねえ! 冥途の土産に教えてやるよ。僕の夢は、僕は生涯を懸けて、一生懸命走り抜けたい。その後に僕が生きた価値を知りたい!だ。ヒーの闇に帰れ!!」
その言葉と共にズタボロになるカナン。消え去る瞬間、カナンは不穏なな1言を放った。
カナン:「目的(曖昧)と目標(具体)は違う。それを履き違えて、人は迷子になるものさ・・・」
イマ:「勝手なことを言いやがる。分かったようなことを! 僕がどっちか言わずに消えやがった。名前も無いくせに・・・」
イマは不愉快さを隠さずに、吐き捨てる。名前の無いカナンは形も残さず闇に消えた。そして、闇も消えた。
カコ:「勝ったのね? 良かった・・・。漠然と事実とも言えるわね。大目標と小目標。目的には多くの人を巻き込む力があるけれど、具体性はなく実現するほどに、乖離を生むもの。目標は小さく浅く陳腐な個人的な目標に過ぎないものだから、通常大目標に擬態しているものよ。ワタシのところには、そんな真実の目標が五萬と送られてくるわ。本当にちっぽけで、ささやかな秘密がね。そのことをくさしたかったのでしょうね。気にすることないわ。良くあるのことよ」
カコは逝くカナンを見て、しんみりしながら、安堵した。カナンが最期に放った言葉もカコに1蹴されて、イマの容しれない不安は取り除かれた。カコは言葉を続けた。
カコ:「イマの技、始めて見るものだったわ」
イマ:「毎秒寸刻。対象者の『隙』を攻撃する技さ。人は『油断』する。油断したとき、刃が対象者を襲うのさ。そして、絶望し、諦めたとき、対象者は残り全ての刃の餌食となる。でも、この技には弱点があってね、時間差で隠した刃が1秒くらいしか持たないんだ。だから、1秒毎に回避されたら、8枚くらいしか隠せないから、誤差含めると、10秒も耐えられたら、終わっちゃうのよね」
カコ:「でも、あのカーテシーは余分だわ。貴方は命を懸けたのよ? あの瞬間に向こうが攻撃を仕掛けて居たら、貴方は、やられていた。そなリスク、理不尽だわ」
イマは魂の火を消し、体に入れた。そして、言った。
イマ:「カーテシーの隙を狙う? あいつは、そんな奴じゃないな。あいつにとっては、時間は無尽蔵にあるものなんだよ。だから、自分の腹を満たす記憶にしか興味が無い。ブクブクと肥え太った腹袋を見ても、それは明らかだ。だから、僕は時間を制限した。自分の体に火を付けてまで。これは舐めプだよ。何故、そんなことを、するのか知りたいかい? 僕の記憶が不味いだなんて、、失礼なことを言うから、絞めてやったのさ。舐めプ付きでね!」
舐めプとは、舐めた態度の行動で、相手を激昂させ、冷静さを奪う行動である。つまり、舐めたプレイスタイルである。通称、舐めプである。
カコ:「イマ! 舐めプは駄目よ! 舐めプをするときは、どうしても隙が出来るし、防御も回避も難しくなる。つまり、敗北の危険性が増すのよ。そんなリスクを負うことはないわ。そもそも、対戦相手への敬意に欠ける行為だわ。ネットリテラシーにも反している。視聴者の反感を煽り、貴方の尊厳をも傷つける行為だわ。貴方のその前向き過ぎる気性は、なんとかしないと、必ず破滅を呼び込むわ」
イマ:「はいはい、僕が前向きとはお褒め頂きまして、ありがとうございます。でも、僕は破滅なんてしないよ。破滅も呑み込んで、破滅を破滅させてやるのさ。ご高説頂きました舐めプのリスクについてですが、視聴者の評価は、どう転がるかは、分からないだろう。受ける層もあるかも知れない。お客様の趣味や要望は千差万別さ。でもまあ、僕は観客の為に戦闘はしたことは無いよ。命を張ってるのは、僕なんだ。見栄や乗りでは命は張れない。死ぬ時は、責任は全部を抱えて死んでいく。そゆわけで、舐めプを止めるつもりはない。そもそも、対戦相手がムカ突くクソ野郎だって、衝動の発露が抜けている。僕は、そんな奴は許せないし、許すつもりも無い。今、姉貴がいった理由、リスクの全ては僕が思っていることの裏返しだからね。つまり、隙は出来てるんじゃなくて、わざと作ってるんだよ。ハンデがからね。それらリスク無くして、舐めプは成立しえない。舐めプという圧倒的ハンデを背負う僕に、ボコられる靴所句を与えてやるのが目的さ。これは段違いの実用的差が無いと成立しないのが道理だろ? あいつは僕の記憶が不味いだなんて言うから、懲らしめてやったのさ。舐めプ付きでね!」
カコ:「貴方って人は、言っても聞かないわよね。1つ聞きたいのだけど、貴方の属する『精妙』て何? 私達は、『絶対』の勢力として、ここに来たのではないの?」
イマ:「ふふふ、実は嘘でもある。『精妙』は、まだ産まれて居ないから。だが、僕たちの中に『精妙』は在るんだよ」
カコ:「私達の中?」
イマ:「そう、近い未来、それが分かるよ」
イマの謎の回答に、頭を掻き毟られた気がしたカコは、頭を抱えたが、少し経って、ミラの様子が気になった。キョロキョロと見回す。後方を頼んで置いたのだけど、姿が見えない。
カコ:「イマ、ミラどこに行ったのかしら? 一緒に探して」
カコは焦りながら、キョロキョロと周りを見回し、ミラに呼びかける。イマが 茫然たる目線で前を指さしながら、言った。
イマ:「あれ、・・・じゃね?」と。
遥か後方の岩場の陰にミラらしき足が見えた。小カナンの残党が群がっている。
カコ:「ミラーーーーー!」
カコは泣きながら、小カナンを片づけると、小カナンを片付けると、ミラの意識を確認した。
ミラ:「ふぇ、何が起こったんだ?あ、カコ姉・・・」
カコ:「あ、気がついた。大丈夫? ミラ・・・」
ミラは記憶を食べられ、放心状態だ。ミラの体をチェックして、ひとまず安心と胸を撫で下ろすカコ。ミラは、カナンが作り出した小カナンとの乱戦に巻き込まれ、記憶を食べられたようだった。そして、その場に昏倒して倒れたようだった。その小カナン達は、全てカコに退治されていた。ここでセクティの回顧は終わり、ミラの意識は現実へと戻る。
ミラ:「そうか、だから、記憶をなくしてたのか。今、分かった。記憶がまだらながらに残ってるけど、あの小カナンの奴ら、わらわら湧きやがって、気持ち悪いんだよ。それにしても、やってくれた。大体、カコ姉が、向こうを警戒してろって言うから、向こうを見てたんじゃん。あんなにワラワラ来られたんじゃ手が足らないよ。信じらんない」
カコ:「ごめんなさいね。でも、穿刺たるもの、どんな状況も想定すべきよ。弛み過ぎです。貴方もA-Sなのでしょ。弱音は不要のはずよ」
ミラ:「すいませんね。これが、あたし流なんで」
ミラもイマと同じで、反省する気配がない。セクティは、ヤレヤレと額に手を当てた。気分を変えるように、セクティは、あの時のカナンの とに触れた。
カコ:「あのカナンのことなんだけど、たぶん、Bランクだわ。Bだけど、B-Sて感じじゃないかしら。Aランクリトルゴッドに、Sランク神は倒せないから。いくらA-Sのイマだからって、同じのランク神とは同士討ちが基本よ」
ミラ:「イマ姉も派手にかましてたな。あの技は目を離したら、ズタボロだね」
カコ:「でも、ランダム性のある技だし、集中さえ出来て居れば、Cランクのリトルゴッドでも全部回避できるわよ。まさに油断大敵て技よ。技自体の難易度よりも、それを食らった時の手酷さと恐怖の方が怖い技よ。攻撃の安易さと引き換えに、攻撃力ブーストが付いているのよ。イマはあんなブーストどこで見つけたのかしら?」
疑問に頭を捻るセクティに、テータが語りかける。
テータ:「セクティ様、掃除終わりました。糞は全て沼に戻し、屑は洗浄し、屑山に積んであります」
セクティ:「まぁ、処理は出来るけど、山って、言うほどは確かにあるわね。池の掃除は、もう良いわ。沼は、沼で良いから。もう、あれくらい綺麗にはならないかもね」
過去映像は、全て見たセクティだったが、ムービーが撮れなくて残念だったなと、悔いを残したのだった。
(第5話へ続く)
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