第7話 邂逅ーー実験研究所に来た俺が見たもの。
講義の間に無理やり彼女の執事たちに拘束されて連れてこられた俺。
「どこに連れて行くつもりなんだ?俺の授業代と夕飯代出してもらえるかい?」
俺はアダマンチュラお嬢様に強気で(内心疲れながら)聞き出した。
しかしアダマンチュラは後者の質問は無視してここから連れて行く場所を告げた。
「私の行なっている研究施設だ。王宮の庭の秘密地下にある。。会ってもらいたい人物がいるんだ。。」
俺は内心どきりとした。
いつもはおどけたお嬢様風の彼女が男性的な社交言葉を話す時は何かしら王国の裏の匙なのだ。逆らうと大きな損大が待ち受けている。見た目は6歳でも俺より年上なのだ。。
そしておうむ返しに問う。
「会ってもらいたい人物?犯罪者か?魔物か?研究室って何を?」
「黙ってついて来い。。」
『『ここからは目隠しでお願いします。』」
執事たちに目隠し拘束される。腕を掴まれたがその掴み方は優しく労ったものだ。少し安堵して落ち着けようと深呼吸した。
ーーー数時間後ーー
ぐるぐる同じところを回された気がするが、研究室の位置を覚えさせないためだろう。。
目隠しを外された。
そこは薄暗い。「灯りをつけろ。」と言うアダマンチュラに皆従う。
灯りが灯った時、、、うなり声が聞こえた。
何か生き物の研究をしているのだろうか?新しい魔物が捕まったのか?
それならよかった。
俺の視界に入ったのは猿轡と目隠しと鎖で両手両足を大の字に壁に縛りつけられた少年だった。
見ているものを信じたくなかった!!アダマンチュラには信頼を置いていたのに!!
「なんだよ!この状況!!この子はなんだ??!!実験って人体実験だったのか??!!」
怒りで目が赤くなる。
「すまない。。ここまで研究員たちにさせないと、研究員たちが齧り殺されるのだ。。もう10名犠牲者が出た時点で、、、彼女を拘束するしかなかった。!。。私としても、、、彼女を拘束するのは不本意だ!その気持ちは考えは本意だ!信じてくれ!ーーーーなんでも質問に答えるから落ち着いてくれ!!、、、、!!」
落ち着きたかった。しかし、これは酷すぎた。俺にはショックが大きかった。受け止めきれなかった。彼女と言われるところを見ると、、、少女なのかもしれない。そんな子が受ける実験。そして隠しておきたいとわけだから非人道的なことを彼女にしつつあったのだろう。。そしてアダマンチュラが王国科学者たちにバカにされている事実も知っていた。歳頃の受ける実験、、、おそらく性的な行為も無理にさせてるだろう。
アダマンチュラは自己保身が強いのが欠点だ。自分がいつだったかそう言う性癖の痴漢に襲われてから大人の性的になるなら他を差し出すことにためらうことはしないほどだ。
俺は深呼吸して、、、落ち着きを取り戻すよう努力した。
そして質問を考える。
いつのまにか俺の拘束は外された。執事たちが頭を下げてくる。
『『申し訳ありません、。勇者の子ーーーゴールドマリー様。。。アダマンチュラお嬢様は王国運営科学者たちには力が及ばないのです。。心中察してください。。あなたの言うことも最もです。。お許しを。』』執事たちは合わせて謝ってくる。(執事たちは全員が同一人物で人形仕掛けの造られた人間なのだ。1人の力で複数人を遠方から操っていると聞いた。)
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