人の惑星〜Planet of the Human~
黒片大豆
第1話
〜1日目〜
地球との交流を図るべく、まず我々は、無作為に人間を一人
〜2日目〜
我々は、彼と同じ格好に変態することとした。腕足が二本ずつで、目は二つ、口と鼻が一つずつ。普段、六つの目と六本の触手で行動する我々にとって些か不便な形だが、これが功を奏し、彼は心を開き始めた。
〜3日目〜
身振り手振りで、わずかに意思疎通が可能になったが、未だ不十分である。もう少し踏み込んだ会話ができないものか。翻訳結果が待ち遠しい。
〜最終日〜
宇宙船AIが翻訳を終え、やっと彼との会話が可能になった。我々は改めて、彼を拐った理由も含め、現状を懇切丁寧に説明した。しかし、どうも彼は腑に落ちないといった顔をしている。我々は、何か間違いを犯したのだろうか。
我々の説明を聞いた彼は、
顔と尻を紅く染め、短い尻尾を弄りながら、長い犬歯を有する口を開いた。
『実は僕、人間じゃないんだ』
人の惑星〜Planet of the Human~ 黒片大豆 @kuropenn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます