44

「こんにちは」そう小さな声で言いながらホラーは流刑地の古い木の扉を(勇気を出して)開けてみた。(ぎーとそんな音がした)

 お店の中から返事はなかった。薄暗い店内の明かりはろうそくの火の明かりだけ。店内は思っていた以上に狭くて、その狭いお店の中にぎっしりといろんな動物の骨が綺麗に整頓されて陳列されていた。(その骨の中にはとても珍しい動物の骨もあった)

 すごいお店だな。とホラーは思った。穴場というのだろうか? (もしかしたら骨好きな人たちの間では有名なお店なのかもしれないけれど)ホラーはゆっくりと飾ってある骨を見ながら狭いお店の中を歩いていく。

 すると少ししてぎーという小さな音がお店の奥から聞こえてきた。ふとホラーが音のしたほうを見ると、そこには大きな動物の頭蓋骨の骨を抱えた一人の女の子がお店の奥の扉から出てきたところだった。(その可愛らしい女の子はホラーを見てすごく驚いた顔をした)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る