12
目を覚ますとそこは自分の家のテーブルの上だった。ぼんやりする頭の中でそういえば私は獣の頭蓋骨の骨を買ってそれを見て考えごとをしていたんだっけ、とそんなことをホラーは思い出した。
どうやら獣の頭蓋骨の骨を見ながらいつのまにか眠ってまったみたいだった。(穴掘りのお仕事で疲れていたのかもしれない)
「影、いる?」
影から返事はない。部屋の中に影の姿を見つけることもできなかった。
ベットの上には影が読んでいた漫画が開いたままの状態で置いてあった。ホラーはなんとなくベットのところまで移動して漫画本を手に取ってみる。ぱらぱらとページをめくってみるとその全部のページが真っ白だった。ため息をついてからホラーは漫画本を閉じてベットの上に置いた。
暗い部屋の中でぼんやりと天井を見つめる。このずっと高いところにある地上に行ってみたいと思った。
そのまましばらくの間、ぼんやりしていると小さなシャワーの音が聞こえてきた。どうやら影はお風呂に入っているようだった。ホラーは天井を見つめたままベットの上に横になった。
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