第2話 騒音
外野がうるさい。勉強しろだとか将来はどうするだとか、毎日毎日うるさい。大人になっても続くのかしら。そんなのたまったもんじゃない。ならば消せばいい。そう提案したのは悪魔。そして契約したのは私。一人、また一人と消えていく。
「もうやめなさい」
ママは言う。うるさい。だから消す。やっと静かになった世界で、私は呼吸ができる。そう思っていたのに。
どれぐらいの時間が流れたのか知らないけれど、今では無音がうるさい。
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