第3話 動画サイトの視聴率を上げるのに、何か良い手はないか? (2)

 あれは、丁度真夏だったかな? 僕がしているお菓子の販売業は、基本梅雨から夏にかけては大変に暇だからね。


 家の女房も丁度暇そうにしているのを僕は凝視したから。


「おい! お前!」と、僕は家の女房へと上から目線で声をかけた。


「……ん? 私、お前じゃない」


 すると、まあ、この通りだ。僕の妻は直ぐに怪訝な表情で不満を漏らしてきたよ。自分は『お前』と言う名ではないから。ちゃんと、自身の名前を呼べとね。


 だから僕は、「由美子~。今から儂、Y〇u Tubeとイ〇スタグ〇ム用の動画を撮影しに行こうと思うのだけれど。由美子、お前はどうする? ドライブがてらについてくるか?」と。


 僕は自身の妻の名前をちゃんと呼びつつ、動画サイト用の動画、写真を撮影しにいくけれどついてくるかね? と問う。


◇◇◇


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