第4話

蛇口をひねれば、石油が出るよう無駄な改造を行った。これで、いつでも熱い風呂にはいれるぞ。


さてこれで、電気、ガス、水道のうち、電気以外がそろった感じなのだが、電気はそう考えると、いまいち使い道がないな。


文明が発展していれば必須となりうるものだが、そうでないと明かりに使えるかなというところでしょうか。電球を作らないと、明かりにもならない。


電気を作ること自体はそれほど難しいわけじゃないが、作ったところで使う当てがな。


さて、電球の作り方だが、電線の間に発光体フィラメントを用意し、フィラメントが燃えないよう、空気を抜く必要がある。


空気を抜くというと真空ポンプとか必要そうだが、トリチェリの真空を使えば、道具なしで実現可能だ。


水銀が入手可能であることが条件だが、1メートルほどのガラス管を用意し、水銀を張った器に沈める。


そしてガラス管をたてれば簡単に真空が得られる。ガラス管に予めフィラメントを封入しておけば、対応は可能そうだが、発電には磁石がいる。強力な磁石を得る方法を考えるほうが難題かもしれない。

とりあえず、電気は需要がないので、考えない。明かりの灯る家に帰るというのも乙なものだが、結婚もできていないので、気が早いというものだ。

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