第2話

人界らしきところに降り立った。


其の儘裕福そうな妊娠女性の胎児に憑依する。


最初の苦労など小さいほうがいいのだ。


その後無事生誕。


この時点では、前世の記憶は持っていないので、普通の赤子として過ごす。赤ん坊がややこしいことを考えない、そういうことはもっと大きくなってからのことだ。


5年が過ぎた。このころからまこっしゃくれたことを考えるようになり、神界について思いをはせるようになった。


すると、白日夢が始まり、神界に移動、前世の記憶を保持した、分身体と合体できた。


ここで晴れて前世の記憶を取り戻し、前世との差異から、今世について考えられるようになった。


あまり文明的には発展してないな、古代から中世あたりに移り変わるくらいか。


思ったより、人間の住んでいる範囲は広くないな、大陸制覇とかは通そうかな。


しかしまあ逆に言えば、開拓の余地はたくさんあるということだ。森を切り開いて農地を作るも良し、ただ探検するだけでもいいかもしれない。


さて、生きるためにはくわねばならないが、何をして食っていこうか。


前世の記憶から言えば、冒険者一択だが、この世界でそれに類するものがあるだろうか。


まずは猟師、どうやら魔術もあるらしい。さらには学校というか手習い所的なものもあるらしい。


親に頼んで、手習い所に通わせてもらうことにした。


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