エンディングと感想(ネタバレしかないので注意)

 エンディングの内容についてはネタバレしかないので別ページを設けた。

 ついでにゲームの感想という名の要望の羅列もざっくりと。





 加護なき世界では数本の赤い光の柱があり、海が舞い上がってヒュージブルが覆いつくしているような赤い空となっている。


 空から落ちている赤い光に魂魄の剣をかざすと、ドラゴンが現れる。

 それらを撃退し、赤い雲による浸食が緩やかになった。

 だが、全ての光を消し去ると、今度は海底神殿付近に赤い柱が現れる。


 観察者の声が響く。

 まだ抗うのか、と。

 もう何をしようとこの世界が滅ぶのは必至であると告げられる。


 それでも覚者は赤い柱に向かい、魂魄の剣をかざす。

 すると、今までとはくらべものにならないほど巨大なドラゴンが現れる。

 同時にポーンが苦しみだし、黒いもやを纏った竜へと姿を変える。


 初めは己を御しきれないような雰囲気のポーン竜は、何かを振り払うように頭を振ると明確な意志で覚者を乗せ、力を振り絞り巨大ドラゴンへと送り届ける。

 ポーンはその場を離れていく。おそらく力を使いすぎたのだろう。


 ドラゴンの背を移動し、心臓を目指す覚者にまた観察者が語りかける。

 これまであまたの世界が生まれ、虚無によってかき消されて来た。

 やがて虚無に抗おうとする意志が生まれ、意志はドラゴンという役割を得た。

 ドラゴンは虚無を流転させ、滅びを遅らせた。

 覚者もまたドラゴンと対になる存在であり、ドラゴンと覚者が役割を演じることで世界は滅びから免れていた。

 それが竜の理ドラゴンズドグマである。


 ポーンも元々虚無から作り出された存在で、流転を助ける役割を担っていた。

 だが覚者がその世界を否定した結果、理は崩れ、虚無のみが残った。


 観察者の勝ちほこった声が響く中、覚者がドラゴンの心臓に近づくと、再びポーンが変化した黒いドラゴンが現れる。

 ポーンが巨大ドラゴンの心臓に張り付き一撃を加え、覚者に語り掛ける。

 このシーンはポーンの好感度によって台詞とビジュアルが変わるそうだ。

 もちろん、好感度が高い方がより感動的なのは間違いない。


 覚者が与えた意志により、ポーンもただの虚無からの作りものではなくなった、という。

 ポーンが与えた一撃でドラゴンの心臓部分があらわになるが、ドラゴンはポーンを引きはがし投げ捨てる。


 覚者は魂魄の剣を、ドラゴンの心臓に突き立てた。

 深く突きさすと、観察者の声がする。


 虚無が消える。滅びが終わる。なんと口惜しい……。


 虚無は消え、本当の意味で円環を断ち切ったのだ。


 ここからエンディングムービーが流れる。

 覚者が縁を紡いだ人達のその後だ。

 スタッフロールが流れた後、海に出たがっていたハーヴ村の老人が船で沖に旅立っていく。


 こうして、ドラゴンズドグマ2は、完結した。





 ここからは若干うるさめの(笑)感想なので興味のない人はブラウザバックで。

 解釈違いとかもあるかもですが、笑って流してください。


 真っ先に思ったのは、やはりポーンとの親密度がストーリーに絡むと尊い!

 わたしは最後の赤い柱に向かう前にポーンのリシュアの頬が赤いことを確認してつっこんだので、覚者リカルドとの絆が深い台詞を聞くことができた。


 事前にエンディングに関する情報は「好感度高い方がいいよ」という程度しか入れておらず、どんな手順でエンディングになるかは判らなかったので、しつこいくらいにリシュアに話しかけ、顔色を窺っていた(笑)。


 黒いもやをまとったドラゴンだったリシュアが元の姿になり、リカルドへの思いを告げる。

 「私の中にこんなにも熱く、尊いものが…… ここにある意志はマスターからの、贈り物なのです」

 「貴方のためならば全てを引き換えにしても、惜しくはない」

 「貴方に捧げます」

 いい笑顔で言われたら。

 もう、ね。

 男同士だけど、性別超えてるわ。


 巷であれこれと言われている竜憑きだが、このエンディングを見ると、その存在はやむなし、と思う。

 自我をまったく失い街を滅ぼすほどの暴走をするはずの竜憑きの力も、覚者との絆で御することができた、とか感動ものだと言える。

 が、やはりゲーム内でNPCがごっそり殺されるというのはショックが大きいよ。

 もうアップデートで変更されて頻度が下がって兆候も判りやすくなったそうなので、前よりは脅威は減っただろうが……。


 ともあれ、覚者とポーンの関係はいわばこのゲームのまさに心臓部、根幹なのだから、こうでなくては。

 それほど好感度が高くなくても絆を感じる演出がされているそうなので、そちらもいずれ見てみたい。


 前作のエンディングは何せ覚者の自死で、NPC達のその後も判らなかったから、2の方はNPCの明るい未来が示唆されていてよかった。

 エンディングムービーで好感度の高かったキャラの後が描かれている。

 風景だけ流れているのはそのシーンに関わるキャラの好感度が上がっていなかったのだ。

 わたしは3つくらいが風景かな? ひとつはナデニア様だろうな。メネラではだめなのね(笑)。

 2周目以降、全ての場面がNPCで埋まるようにしてみたい。


 そしてエンディングで流れる曲。これもいい。

 ポーンの心境を表したような歌詞と、柔らかい雰囲気。

 滅びを免れた世界に覚者とポーンの姿はないけれど、きっとどこかで二人ひっそり生きているのではないか、とか想像してしまう。


 覚者はドラゴンの虚無と一緒にいなくなってしまった、覚者がいなくなるということはポーンも……、と取れそうなムービーだったけれど、いやいや実は、みたいな感じで。

 そうだといいなぁ。


 思ったより加護なき世界を短く終わらせてしまったので(多分ゲーム内時間で4日弱)、2周目以降はたっぷり満喫したいものである。



 ゲーム全体の感想としては、とても面白かった。

 それだけに、もうちょっとこうなら、という要望があれこれ浮かんでくる。


 ストーリーは、まぁまぁかな。もうちょっと掘り下げてほしい話とか、詳しく描かれてほしいところとかはある。


 クエストは、もうちょっとだけヒントがほしい。

 たくさんあって楽しかったし、きっとまだお目にかかっていないものもあるだろうが、ヒントが少ない。

 知識ありポーンでも先導してくれないことが多くて、ヒントが少ないならせめてそこはもうちょっと親切にしてほしかったかな。


 ポーン達が愛しい。これはもう一番評価高い。

 ポーン同士のかけあいもいい感じ。

 ただ、同じ洞窟に入った時にいちいち「ここにもぐるのは何度目でしょう」って言われるのが結構むっとくる(笑)。必要あるから来てるのよっ。通り道なのよっ。

 さらに、未探索の洞窟でそれを言われたら「あなたが未探索だって誘導したんでしょ!」となる。ポーンは異界でも行ってるだろうがこっちは初めてだし、だから案内してくれたんでしょー。


 ファストトラベルは、これぐらいでいい。まだ回り切れていないところがあるし。

 探索を存分に楽しんだ。

 2周目以降、お金に余裕が出てくるはずなのでだるくなったら牛車や飛石をもっと使えるだろう。


 小型モンスターの種族はもうちょっとあってもよかったのではないかな。世界の広さのわりに、種類は少ないような気がする。

 大型モンスターは、あまり不満はない。ハイドラがリストラされちゃったのはちょっと寂しいかも。


 UIはまだまだ改良の余地はあるだろう。

 特に売却や装備と、倉庫の紐づけはほしい。売却は手持ちに1個あれば倉庫内の物も売れるけれど、持ってなくてもできればいいのに。

 倉庫から装備もつけてほしい。


 倉庫といえば、1種類につき99個は少ない。999個にしてほしいな。

 でもそうなったら倉庫の肥やしが増えるのは確実かな。

 1000アイテムというのも武器防具をそろえ始めるとすぐに埋まりそう。


 全職が装備できるサークレット系の頭防具を増やすか、頭防具のオンオフ切り替えがあればいいな。デモ画面でオフ、とか。

 せっかくキャラクリしたのにデモ画面でも顔が見えないのは寂しい。


 キャラの髪型とボイスをもっと増やしてほしい。

 さらさらストレートなロングヘアとかあってもいいんじゃないかな。ツインテールとか。

 どうして頭頂部ハゲが2種類あるのに、一般的によく使われそうな髪型がないのか。

 ボイスは、性格で分けるなら1つの性格で男女2種類ずつはほしかったな。ピッチを変えてほらたくさんあるでしょ、と言われてもねぇ。


 ぱっと思いつくだけでこんなにあれこれ出てくるのは、もうちょっと発売前にどうにかならなかったのか……。

 きっともっとしっかり考えたらまだ出てくると思う。

 でも、先にも書いたが楽しいが故の不満なのだ。

 ここ不便だな、もうちょっとこういうのほしいな、とか言いながらきっと何周もやると思う(笑)。

 5周するまでにDLCの発表くるかな?


 ということで現時点での感想と要望はここまで。

 2周目へつづく。


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