第11話
気付いたらベッドの上だった。
隣には誰もいなかった。
全部夢だったならよかった。
iPhoneを起こしたら、カメラロールがすべてを覚えていた。ロールパンみたいだ。ぐるぐる。
たしか彼と、彼の好きなパン屋に行ったのだった。会いたい、あの優しいあの人に会いたい。
昨日買ったパンを、食べよう。
明日の朝でも食べられるからねと優しく唄ったあの人のことが、ほしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます