　無性にSMの作品が書きたくなり、ノリと勢いで設定をちょっとだけ練った作品。他に色々書きたいものがあったので、結局書いていない。

　キャラクターは二人だけで、雨宮光と不知火睦。光が男性で睦が女性、名前から分かる通り飴と鞭が由来である。タイトルのアメとムチにはそういう意味も込められている。二人とも大学生。

　雨宮光は女々しい印象を与える男性で、体格は小さめ。可愛いと評判。睦に一目惚れして、しょっちゅうチラチラ見ていた。彼女と交流するにつれて彼女の本性を知って複雑な思いを抱くが、最終的にはMになって丸く収まる。

　不知火睦はぱっと見は「深窓の令嬢」という表現が相応しいお淑やかな女性。行儀が良くて誰にでも優しく接し、そして可愛いものが好き（意味深）。しかし本性は生粋のドS。可愛くて調教し甲斐のある光に歪んだ好意を抱く。彼がチラチラ見ていたことに気付いており、それを利用して彼に接近する。何とは言わんがアレみたいだなと今にして思った。

　こうして再び文字に起こしてみると、まあまあ良さげな作品ができそうな気がしてきたので、もしかしたらもっと設定とかプロットとか練って作るかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。ただまあ、今書いている短編がいくつか終わったら書くのもアリだと思ってきた。