終活

マート・フィレンツ（『ゲロムスの遺児』より）

　ゲロムスの遺児に登場するキャラクター、『マート・フィルス』の当初の名前。「なんかイタリアっぽいなぁ」と思ってフィルスに変更した。

　エトロンの「統治者」の職に就くマート・フィルスは帝国への反抗心が非常に強く、また故郷であるエトロンやブライグシャ地方に非常に愛着を持っている。国の為にあれこれ奔走したり、事故を犠牲にしてまで戦ったりと、愛国心が非常に強く優しい男性である。

　……のだが、マート・フィレンツだった頃の彼は今とは全然違う。主人公であるミーリィ達を脅迫したり、守るべき国民を敵を誘き寄せる為に利用したりと、残虐な側面を持つ。ちなみにミーリィの仲間であるダスの友人、イギティは当初利用されて死ぬ予定だった。

　ゲロムスの遺児のテーマについて改めて考えてみた時、マートをそういう性格にする必要は無い、寧ろ今のような性格にするべきだと考え、名前だけでなく性格も変えるに至った。

　まあその結果彼は死んでしまったのではあるが。ちなみに新版（現在執筆している改訂版の一個前のバージョン。小説家になろうにて閲覧可）と改訂版とではボスカルの獣との戦闘シーンがかなり異なっており、それもあって生存していた。