第17話

 三十分が過ぎた頃、リビングにカレーのいい匂いが漂ってきた。

 

「孝之〜。そろそろ出来るけどお皿とか勝手に使ってもいい?」

「いいぞ。てか、俺が用意するよ」

 

 俺はソファーから立ち上がってキッチンに向かった。

 

「めっちゃいい匂いだな」


 食器棚からカレー用のお皿を二つ取り出した。


「これでいいか?」

「もちろん。ありがと!」


 俺はその皿に昨日炊いておいたご飯を入れて涼華に渡した。

 その皿に涼華はカレーを注ぐ。

 

「美味しそうだな」


 カレーライスの匂いってなんでこうも食欲をそそるのだろうか。

 匂いを嗅いだ瞬間に、今すぐにでも食べたい衝動に駆られた。

 

「味見したけどバッチリいつもの味で作れてから美味しいよ!」

「それは期待大だな」

「期待していいよ!」

 

 涼華は自信満々に言い切った。

 よほど自信があるのだろう。

 食べるのが楽しみだ。

 早く食べたい。


「我慢できなって顔してるね」

「そうだな」

「じゃあ、食べよっか!」


 テーブルに移動した俺たちは向き合うように座り、手を合わせていただきますをした。


「孝之の口に合うといいけど」

 

 少し不安そうな顔をしている涼華に見つめられながら俺はカレーライスを口に運んだ。

 口の中に入れた瞬間に広がるカレーのスパイスさとシーフードの旨味。

 涼華特性のシーフードカレーはスプーンが止まらなくなるほど美味しかった。

 気が付けば俺はあっという間に完食していた。

 

「よかった。ちゃんと孝之の口に合ったみたいで」


 俺が完食したのを見て満足そうな笑みを浮かべると涼華もカレーを食べ始めた。

 お昼ご飯を食べていなかったというのもあるが、何よりも涼華の作ってくれたカレーライスが美味しくて俺はおかわりをした。


☆☆☆


 カレーライスをお腹いっぱい食べた俺はソファーで休憩をしていた。

 隣には涼華が座っている。

 

「ふぅ~。美味しかった」

「たくさん食べてくれたね!」

「美味しかったからな」

「てことは私の料理は合格?」

「そうだな。合格かな」

「やったー!」

 

 他の料理の腕前は分からないが、涼華の作ったシーフードカレーは毎日でも食べたいと思えるほど美味しかった。

 

「じゃあ、毎日作りに来てもいい?」

「いいけど、本当にいいのか?」

「もちろん! 孝之の胃袋しっかりと掴んでおかないとだもん!」

「じゃあ、お願いするかなと言いたいところだけど、放課後にバイトがあるの日は賄いが出るんだよな」

「そうなんだ」

「まぁ、食べて帰らないこともできるけど」

「バイトは何曜日にあるの?」

「火、木、土だな」

「じゃあ、その日以外に作りに来るよ!」

「分かった。じゃあ、お願いする」

「うん! 任せて!」

「でも、涼華の負担にならない程度でいいからな?」

「孝之は優しいな~。分かってるよ! てか、ご飯作りに来るってのは口実だから。本音は孝之と一秒でも長く一緒にいたいだけだから♡」

「そっか」

「うん♡」


 涼華は俺の肩に頭を乗せてきて、手を握ってきた。

 隣に涼華がいるだけで、それだけで幸せだった。

 できることなら俺も一秒でも長く涼華と一緒にいたいと思った。

 俺と涼華は自然と見つめ合っていた。

 雰囲気が俺たちの距離を近づけた。

 俺と涼華は気が付けばキスをしていた。


「カレーの味だね」

「そうだな」

「どうする? シちゃう?」


 ここで頷かなかったら男じゃないよな。

 俺は涼華のことを見つめて頷いた。


「じゃあ、脱がせて♡」

「あ、あぁ」


 俺は涼華が着ているカッターシャツのボタンを上から一つずつ外していった。

 一つボタンを外すごとに涼華の真っ白な肌が露になっていく。

 と、同時に服越しからしか見たことのなかった涼華の大きな胸も露になっていった。 

 カッターシャツ越しに少し透けていたけど、涼華は黒色の下着を着けていた。

 

「……でか」


 思わず声に出してしまった。

 

「あはは、孝之は本当におっぱいが好きだね~♡」


 涼華に抱き寄せられ俺は涼華のおっぱいに埋まった。

 このままここで寝てしまいたいくらいふわふわで、一生埋もれていたいと思うほど心地が良かった。


「私のおっぱいは孝之的には何点?」

「涼華以外のおっぱいを知らないけど、百点以外ないだろ」

「そっか♡ 嬉しい♡ 好きなだけ堪能していいからね♡ このおっぱいは孝之の物だから♡ 触っても、揉んでも、吸っても好きなことしていいよ♡」

「そんなこと言ってるとほんとにするぞ?」

「いいよ♡ ブラも外しちゃって♡」

「どうやって外すんだ?」

「後ろのホックを外したらいいよ」

 

 俺は涼華の背中に手を回してブラジャーのホックを外した。

 すると涼華の着けていたブラジャーがポロっと床に落ち、下に隠れていた超絶美形のおっぱいが姿を現した。


☆☆☆

 

 

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