心の支えであった両親と愛犬を失い、自殺寸前まで追い込まれていた主人公、茉莉。
しかし、風変わりな仲間たちのもとに居場所を見出し、皆に愛されて行きます。
洗練された文章故にすらすら読めるうえ、主人公への感情移入がし易いです。
絶望が不安に、不安は困惑に、困惑はいつしか幸せに変わる。
そんな茉莉の心の変化がしっかりと感じられました。
時にはシリアスな状況に陥りますが、マスターこと鴨公宏をはじめとする、魅力的な各キャラクターたちが助けてくれます。
程良く緊張感のあるシナリオだからこそ、皆の平和が尊くて……
これは文句無しの名作です!!