ポッポが窓にぶつかる

第1話

夫婦ポッポの

お嫁ちゃんが

我が家の

窓に

ぶつかりました。

その後

庭でうずくまり

動きません。

私が

近づいてみたところ

驚いて

こちらを

見るものの

時折

目を閉じます。

脳震盪を

起こしているようです。

お婿ちゃんが

離れた所から

見守っています。

心配しているのが

ひしひしと

伝わってきます。

きっと

近くに

いたいと思うので

私は

一度退散し

家の中から

様子を

見ることにしました。

お婿ちゃんは

私が去って

しばらくすると

庭を

ウロウロ

し始めました。

見ていて

胸が痛くなります。

さて

どうしよう。

近所には

猫がいます。

夕方になると

辺りを

散策しているので

お嫁ちゃんと

鉢合わせしたら

大変です。

念の為に

段ボールと

ビニール手袋を

用意。

玄関に

スペースも確保。

出来れば

お婿ちゃんと

一緒に

いてもらいたいので

保護は

したくありませんが。

30分ほど経ち

窓から

覗いてみると

相変わらず

定位置です。

1時間後。

やはり

定位置。

お婿ちゃんは

もう

いませんでした。

保護するしかないなぁ。

覚悟を

決めていた時

家族が

帰宅しました。

現状を

話した所

近くで見てくると言い

庭に

向かいました。

すると

お嫁ちゃんは

慌てて

飛び去りました。

動けた！

良かったぁ。

野性の世界は

厳しいですし

手出しをしたら

いけないのは

分かっていますが

顔見知りに

なってしまうと

どうしても

思い入れが

出て来てしまい。

でも

本当に

飛んでくれて

良かったです。

今後は

カーテンを閉め

ぶつからない

対策を

しておきます。　

しばらくは

心配ですが

また

夫婦で

遊びに来ることを

願います。