第3話 身から出るサビ

正午前まで銃を撃ちまくり、何人も人を殺った。

もちろんゲームの世界の話だ。

だけど結果、この日は負けちらかした。

唯一の勝利は、【春から大学生】と一緒に戦った初戦のみ。

勝因は、【春から大学生】がバチクソに強かったからだ。


午後、前日に予定していた筋トレのため家から徒歩15分ほどにある近所のジムへ。

ジムといっても僕の行くジムは、市の総合体育館内の一室に備えられているトレーニングルームだ。


前日に車は体育館と併用された市公園の大型駐車場に駐車してきたため、徒歩で体育館に向かった。


玄関を出て一歩外に出ると、町は予想以上の積雪と降雪状態。


ニュースでは市の降雪記録を更新しているとレポーターが伝えていたが、

その通りおよそ60㎝~80㎝~100㎝、場所によって不均等の新雪が既存の雪に載り重なっていた。


『こぉぉぉれは車ヤベェかな┅。』


歩道をラッセルしながら半埋没の車を想像し、筋トレ前に車の様子を見に行く。


…あ、、…


駐車場に着くと、吹雪く景色の中に車の上部が薄っすら見えた。

というよりもなによりも、、入口付近の駐車場は深夜除雪車が入っているのに、僕の車がある中央から奥は手つかずのまま┅。


…あぁぁぁ、、 おわった┅。…


そこから試練の1日が始まることになる。

ただこれは、すべては自分のせい、自分が損得や効率だけを考え前夜勝手に駐車場に停めたことが原因となっていた。


…クッソ┅…


自分への怒り、そしてお門違いに除雪人への怒りを持つという性格の悪さを持ちながら、家に置いてあるスコップを取りに元来た道を戻る。

もう、筋トレなどしてる場合じゃなかった。


その時空は、徐々に暴風雪へと姿を変化。


それはまるで、姿を現した僕を冬将軍様がハリセンでバチコンするような、そんな空模様に思えた。

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