第13話深層ボス討伐

 ということで深層へと入ると周囲の景色がガラッと変わり洞窟のようになった。


「ということで深層ですね。今日はボスまで倒していきたいと思っています」

コメント

>今回はボスまで見れるのか

>深層のボスからは周りに干渉してくるんだっけ

>それに単純に硬くなりそう


「パッパと進んで行きますね」


 道中ではカマキリ、ワイバーンなどがいたが特に問題なく片づけることが出来る。特に三つ首ワイバーンとかは刀の増殖のおかげで前よりもスムーズに片づけることができた。


「いやーこの刀の増殖のおかげで前よりもめっちゃ簡単にワイバーンを狩れますね」


 そんなこんなで順調に深層を探索していると今まで配信では出てこなかった珍しいモンスターが出てきた。


「おおーこのモンスターはかなり珍しいですね。このモンスターは逃げるまでにダメージを与えた分だけ現金を落とすという面白いモンスターです。基本的にチャレンジ感覚ですかね」

コメント

>そんなモンスターまでいるの?

>なんだそれ

>ネタモンスターかな?


「早速やっていきましょう。一撃を与えた瞬間から逃げ出すので最初にどれだけ与えられるかが大事ですよ」


 そして俺は両手を目に見えるぐらいの量の魔力を使って強化する。


「じゃあスタートです!」


 まずそいつを俺は壁に叩きつける。ダンジョンの壁には少しだけひびが入った。そのまま地面に落とさないように殴り続ける。


「地面に落とすとそのまま逃げるまで秒読みになるので、出来るだけ落とさないように殴り続けることが大事です。そして偶に攻撃がすり抜けそのまま地面に落ちることがあるのでそのタイミングをしっかり見極めましょう」


 その解説を入れた直後に右手の攻撃がすり抜け下に落ちかけたがすぐに左手で壁に叩きつける。そんなことを15分程しているともう地面すれすれまでに落ちてきたので最後に右手に出来るだけ多くの魔力を込める。そして地面に触れた瞬間溶け込んでいくモンスターを地面を殴ってダメージを与える。この時ダンジョンの床は大きくへこんでいた。


コメント

>思ったよりもガチで草生える

>何円ぐらいになるんだろ

>てか床ぶっ壊してるのは無視ですか?

>それな

>それもおかしい


「さてさて今回は何円かなぁ?」


 すると目の前にアタッシュケースが出現した。中身を見ると1000万円が入っていた。


「お!なかなか良い記録ですね!とりあえずアイテムボックスに入れときますか」

コメント

>やっばww

>欲しいなぁ

>いいなぁー

>これ見てるとダンジョン探索者は稼げるんだなぁって


「まあ中々良い記録が取れたところで、先に進みましょうか」


 この場所ではこの4体以外にはモンスターは出現しないのであとは取れ高もないので早めにボス部屋を探すことにした。


「やばっほんとに時間かかった。最近一切深層ボスのとこまで来てなかったから、、、」

コメント

>下層でずっと探索してたらそうなる

>まあしゃあない

>まあでもボス戦楽しみだから


 そうしてボス部屋の扉を開くその先にあったのは林のような木が生い茂った空間でありその正面には大樹、その大樹には少女のような顔がついていた。


「ここのボスはドライアドですね、木の根を操作してきてあの巨木のどこかにある核そして無尽蔵じゃないかと錯覚するほどの魔力、で、豊富な魔法攻撃を持つ面倒なボス代表みたいなボスですね」

コメント

>聞くだけでめんどそう

>でも炎魔法ぶち込めばいいじゃん

>それも多分魔法攻撃で無効化されるんだろうな


「まあ燃やしても良いんですがそれをすると水魔法で消火、さらにブチギレモードで更に面倒になるのでパスします」


 まずはじめに大まかに核の位置を探ろうと近づくが当然のごとく木の根で妨害してくる。だがただの木の根ならすぐに砕けるので砕いて近づき身体強化をした拳で中央を打撃するとフロア全体に叫び声のような物が聞こえてきた。


「はい、ということで第二形態ですね」

コメント

>え?もう第二形態なの?

>じゃあこのままあっさり倒せるのか?

>てか核に攻撃しないといけないのでは?


「いやまあ衝撃で核を傷つけることはできるので」

コメント

>衝撃で傷つけるかぁ

>なら第二形態も楽勝なのでは?

>仮にも深層ボスだよなぁ


 第二形態になるとドライアドは自身の体の木をさらに硬くしさきほどのような衝撃により傷をつけることが出来なくなるし攻撃の質も量も高くなり強化する暇もあまりなくなってしまうのであまり第二形態にはしたくないのだがドライアドはどうしても一撃では倒せないようになっていて第二形態を倒さないといけなくなるのである。


「まあここからは割と泥仕合ですよ」


 まず叫び声と同時に俺のいたところに鋭い木の杭のようなものが乱立していた。


「いやー見た目えぐいですね、あの中にいたらどうなってたことか、、、」

コメント

>いやよくあの速度の範囲攻撃を避けられるのもなぁ

>ここから第二形態ですか


 その範囲攻撃を避けると今度は四方八方から木の杭が、その隙間を埋めるように多種多様な炎属性以外の魔法がおかれていた。

 それに対して俺は木に飛び乗ったり砕いたり魔法とは反対の属性をぶつけたりして躱し続ける。


「うーん、、、ここかな?」


 その隙間を縫って複製した刀を掴み斜めに一閃する。すると本体までの一本道がきれいに出来上がったのである。


「よしよし」


 その後は障壁で足場を作りそれを思い切り蹴り飛ばす。本体に近づき刀と腕を強化し4回斬る。


「えーと、、、うんここら辺に核があるね」


 ドライアドは核に近いほど木が硬くなるので斬るだけでどこら辺に核があるのかが大まかにわかるのである。

 しかし斬られたのにドライアドが何もしないわけが無いので今度は木の繭のようなもので俺のことを囲んで来た。その中では視認性が悪い上に内部に障害物のような物があるのですごく動きにくいが刀で上に亀裂を入れ刀のつかで叩いてぶっ壊す。

 すると空中の逃げ場を失ったところに杭が飛んでくるが、それを装備の効果を使って無視。

 そのまま障壁を蹴って核があるであろう場所に近づいて刀を振り抜く魔力で強化しまくったその刀はするりと一切の抵抗を見せず核を通り抜けた。

 最後の抵抗として下から横幅が50mはありそうな太い杭が生えてきたがそれは先端を刀で切ることでダメージをなくした。


「これでドライアドの討伐完了です」

コメント

>いやー正直あまり何も見えなかったというか

>派手で見てて楽しかったー、まあエフェクトだけだけど

>わい下層ボス倒せるけど残像しか、、、

>あまりなのかなにもなのかどっちだ

>しかしソロで深層ボス討伐配信が出来るのはほんと珍しいよな

>世界でも一人いるかどうかだもんな


「じゃあ最後に二階層だけ見て終わりますか。と言っても特に変わりはないんですが」


 そういって階段を降りると先ほどとあまり変わらない洞窟だった。変わっているところと言えば少しだけ照明が付いている程度だろうか。


「それではこんなところで終わりますスパチャをしてくれた人たちもありがとうございました!」


--------------------

あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

スパチャに関しては書いていないだけでもちろんたくさん来ています。

そして10万PVありがとうございます!フォロワーも2300人、星も750個となりました!これからも不定期ですがよろしくお願いします!

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