第11話迷惑系

「ちょっとこっちにこい」


 そういって入口からかなり離れた場所に連れてかれた。


「今からこの深界に行けるとかほざいている勘違い野郎をボコしていこうと思いまーす!面白かったらチャンネル登録や高評価お願いします!」

「え?配信でもしてるんですか?」

「そうだよ!俺の事を知らないのか?深層二階層に到達していて調子に乗ってるやつを潰しまくっているガランだよ!」

「ちょっと存じ上げないですね」

「舐め腐りやがって」

「正直勝手に配信するのはやめてもらいたいのですが」

「は?知るかよ」

「犯罪ですよ」

「指図すんな!」


 すると突如腹部目掛けて殴りかかってきた。それを横に逸れることで躱す。


「避けてんじゃねえよ!」

「避けるに決まってるじゃないですか」


 こいつ滅茶苦茶なことを言ってる割にはちゃんと深層まで行ってるぐらいの身体能力はあるし対人慣れもしている、一応優秀ではあるようだ。多分下手に実力があるから国も裁きにくいのではないだろうか。


「だから避けんなって!もう良いあれを使う」


 それから5分間一回攻撃に掠らずに避け続けているとどうやら我慢の限界に達したのか男が右手に光が集まった。それを警戒して距離を取る。


「距離を取ったなぁ!ならもうてめえはお終いだぜ!」


 そして右手の光なくなる頃にはその右手に銃が握られていた。


「特別製のアサルトライフルだぜ!食らいやがれ!」


 とりあえず魔力障壁で防ぐことにした。


「いつまでもつかなぁ!」

「え?ずっとだけど」

「そんな訳ないだろ!あんなの嘘に決まってる!」


 嘘だと思ってるならそれでいいとして、、、このままだと埒が明かないので魔力障壁を展開したまま近づく。


「近距離なら行けると思ってるのか?近距離なら銃弾の威力が強くなるだけだぞ」


 そんなこと言われても特に問題無いのでどんどん近づく


「なんで、なんで一向に壊れる気配がないんだよ!もっと火力を上げてやる!」


 するとガランはロケラン周りにはスナイパーライフルが生成された。


「一斉掃射!」


 それでも俺の障壁はヒビ一つ入らなかった。


「なんで平然としてるんだよ!?」


 相手の火力が足りないことを確認できたのでガランに向かって走る。ガラン本体も殴ってきたがそれぐらいで壊れるような障壁ではないのでさらに近づいて殴れるぐらいの近さまで接近する。


「来るなぁ、、来るなぁ!俺を殴ったらお前はm(ドゴッ」

「え?今何言おうとしてたの?怖いんだけど、言うの遅いよ、、、やっちゃったのは仕方ないしとりあえず治すかぁ」


 そして俺はガランに触れるそして治癒属性の魔力に変質させ魔力を送り込むと傷がみるみるうちに治っていった。


「うしっこれで入口付近に連れて行けばっと、、、」


 これで多分問題ないはずだ。

 問題も片付いたので最後に素材を唐木に渡せば今日はもうすることがないのでゆっくり出来る。ちなみに余った素材は売った。


「素材持ってきたぞー」

「おー早かったなー」

「まあな。作業雑談配信したわ」

「俺もちょっとだけ見たぞ」

「おー見てくれたんか」

「で、素材は?」

「はい、これ」

「丁度か、、、作るとこ見てくか?」

「ああ、見てこうかな」


 俺は店の奥に付いていった。


「しかし何時見てもお前のスキルはすげぇよなぁ」

「まあ俺唯一の特技だからな」

「特技で片づけるにはやばいやつだがな」


 唐木の目の前には水色のウィンドウが現れそこに俺の素材は吸い込まれていった。

 そしてそのウィンドウを唐木はすいすいと操作する。


「まずはマントからだが」

「えーととりあえず自動修復と魔力を通す分だけ硬くなるの二つがあればいいかな」

「おけ、そしてあとはあの魔石による一戦闘につき一回だけダメージ無効の効果かな?」

「マジ?そんなチート効果つくの?」

「ああ、行けそうだ」


 それから5分間ほどウィンドウをスワイプするのを眺めていると


「よしこれで完成だよ!あとは丸二日待てば完成!」

「じゃあ剣の方もやるか」

「そだな。剣も自動修復、硬度ぐらいで」


 こっちもこれまた5分程で操作が終わり、丸二日経てば出来るそうだ。


「あ、ちなみに剣の追加効果は剣の複製と、操縦だよ」

「おお、良いなぁ」


 それから俺は少しだけ世間話だけして帰った。


--------------------

短いのでおまけ

ガランの配信


「今日はあのホラ吹き男をボコすための配信だぜ。もうすぐここら辺に来るはずだが」

コメント

>えーダイジョブ?

>ボコされやがれ

>タヒどけ

>ほんとなんで裁かれねぇのかな

>今日こそボコられそうww


「あんなホラ吹き野郎に俺が負けるわけないだろ?なんだよ無限の魔力ってそんなユニークある訳ないじゃねえか。俺が公表してるユニークだって銃の生成なんだぞ?」

コメント

>そうなんだよなぁ嘘ついてる可能性もあるよなぁ

>でも深層攻略できる実力はあるんじゃないの?

>それ言ったらこいつも深層行けるぜ?

>しかも二階層一階層なら多分あいつと同じようなこと出来るんだよなぁ


「まあそういうことだ。だから俺が負けるようなことは無いに決まってるんだよ。お、いたいたお前がクロだな?」

「まあはいそうですけど」


 やはり配信でも見た通りそこまで強くも見えない。一応そこそこやるはするようだが深層の二階層まで行った俺なら余裕で潰せるだろう。




 そう思っていたのに、そうだと確信していたのに。

 現実は違った。


「来るなぁ、、来るなぁ!俺を殴ったらお前はm(ドゴッ」


 抵抗も出来ずに殴られあっさりと意識を落としてしまった。


コメント欄

>よっしゃーーー

>ざまああーああーー

>正直めっちゃおもろい

>これで懲りたろ

>治してもらってて草

>治さなくていいよ


 それから意識を取り戻すのは3時間後となるのであった。


--------------------

あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

ちょっとTRPGをしていて投稿遅くなりました。すみません。

後今回短いですが次回は長めかな?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る