第10話素材集め兼作業雑談配信
買い物をした翌日、俺はいつもと違うダンジョンに来ていた。
前までのダンジョンだとどうしてもミスリルとオリハルコンが取れないのでミスリル、オリハルコン鉱山のあるこのダンジョンに来た。ちなみにホワイトリザードは比較的どこにでも現れるのでダンジョンを変える必要はそこまでなかったりする。
「今回は下層に行ってから配信を開始しようかな」
今回は何回もボスを倒したり素材の厳選をするため上層からだとかなりの長時間配信になる可能性が高いので下層から始めることにしたのである。
そして1時間程で下層に辿りついた。何?前に比べて遅いって?しょうがないじゃん、ある程度しか階段の位置分からないんだから前までのダンジョンはずっと通ってたから分かるだけだったんだよ。
「今回はちょっと素材集めと金策の雑談配信となっています。退屈だと思ったらBGMにでもしといてください」
コメント
>どんな素材を集める予定なの?
>どれくらいかかりそう?
>お金はどのくらい稼ぐ予定なの?
「まあお金稼ぎは割とついでで必要素材がホワイトリザードの皮三つとミスリルが3kg、オリハルコンが7kg必要なんですよねー」
コメント
>何に必要なの?
>どれも高級素材で草
>全部下層より下でしか取れないじゃん
「いやー何に使うかと言いますとーいつまでも拳での攻略を見てても飽きるでしょう?だから武器とか作ろうかなって」
コメント
>装備更新ってこと?
>なんの武器にするの?
>だからついでに金策ってことか
「なんの武器にするかは秘密にしますね。まあ早速始めていきましょうか。後最後に今回の雑談はコメント欄から良さそうなのを選んで質問に答える形にするので気軽に聞きたいことをコメントしてください」
そう告げると早速魔力探知でモンスターの位置を確認していく。
「ホワイトリザードのいる方はあっちか」
軽く走りながら近づく、そして手刀で首を切り落とす。ドロップしたのは爪だった。
「いきなり爪ですか、幸先悪いですね。まあ根気強く行きましょう」
コメント
>まあそうそう目的の素材が出ることは少ないよ
>質問普段家では何してるの?
>どこまで潜ったことがある?
「質問にも答えていきますね。えーと普段家では、まあ普通にソシャゲやったり人の配信を見たりしていますね。そしてどこまで潜ったことありますかって深界には行ってますよ。まあ深界で危険になってきますけど」
コメント
>危険ではあるけど行けるんか
>深界は行ってそうと思ってたら行ってた
>今までで一番苦戦した敵は何ですか?
「えーまあ深界のボス敵でしたね。あいつら自分ルールを持っていやがるので」
コメント
>まあそのボス敵が最終ボスか階層ボスかで割と変わってくるんだがな
>自分ルールってなんだよ、、、
>どんなボスでしたか?
「まあいつか見せますよ。その時に解説します。と言ってもまあ同じボスかはわかりませんけどね」
コメント
>まあ楽しみに待っとくわ
>まあいつか教えてくれよ?
>彼女いますか?
「彼女いない歴=年齢ですが何か」
コメント
>よかった同志だ
>ようこそ同志よ
>同志が多いなぁ
「お、三つ集まりましたね。まあここからが時間かかるところなんですが」
そう言って俺はボス部屋へと向かった。ボスはミスリルゴーレムだったが拳で粉砕すると下へと向かう階段と一つ転移陣があった。
「この魔法陣に乗れば、、、」
転移陣に乗ると目の前には大きな水色の水晶がいくつもあり背後には帰りの転移陣がある部屋に出た。
「ここからが本当の作業ですよ。てことで今からこれらを削っていきます」
コメント
>ここなら効率は良いか
>ミスリルゴーレム倒さないと来れないけど確実に取れるから優秀
>一回でどれくらいとれるんだっけ?
「一回で確か2kgくらいは取れたと思いますよ。だから二回くらい回る予定です」
コメント
>なるほど
>これでオリハルコンも取るのか
>残りの1kgはどうするの?
「もちろん売ります。サブ目標は金稼ぎなので。じゃあ削っていきますね」
コメント
>ツルハシは持ってきた?
>でもミスリルゴーレム拳で粉砕出来てたくない?
>まさか?!
「ツルハシ買うのめんどくさいし壊れる可能性があるので拳で削ります」
コメント
>草
>ツルハシよりも硬い拳
>まあミスリルゴーレム粉砕してた拳なら大丈夫かぁ
そしてまたコメント欄から質問を探しながらミスリルを削っていく。
コメント
>高天ちゃんとの関係は?
>最近やってるゲームは?
>好きなものは?
「高天さんとはあれ以来関わってないですね、やってるゲームはソシャゲ系のゲームしかやってないですね、中でもブ〇アカとか好きですよ。好きなものは動画とかですかね、最近の推しは、、、
そんな感じで質問に答えていると
「よし!ミスリル集め終わりましたね。じゃあ次オリハルコン行きましょう。ちょっとお金も稼ぎたいので5、6周ぐらいしますかね」
下の階層のボス部屋に行きオリハルコンゴーレムと相対したが拳に少し魔力を込めるとさっきのミスリルゴーレムと同じように吹き飛んだ。削るときに少し魔力を込める必要があるが全く問題なく削ることが出来た。
「じゃあ続き行きましょうか」
コメント
>どんな魔法使えるの?
>大半の人は後ろのオリハルコンが素手で削られる様子に驚き質問が出来ない
>それな
「魔法はそうですねぇ基礎魔法は全て使えます。発展魔法とは少し違うんですが魔力のごり押しで基礎魔法よりも少し強めの魔法も使えます。他にはちょっと特殊な魔法も少しなら使えますよ。オリジンとかがそうですね」
コメント
>魔力量以外にもユニークスキルあるの?
>スキルは前に紹介したもの以外に何を持ってるの?
「持ってはいますけど言えないですかね。こういう質問はこれからも来ると思うのでここで断言しておきます。持ってはいますけどそれを言うことはほとんどないです。まあ企業秘密ってやつですね」
コメント
>まあそっかー
>知りたかったけどなー
>まあめんどくさいやつもいるからな
それからも質問に答えていると6往復目となりそろそろ終わりが見えてきた。ここまでにかかった時間は4時間である。質問とかに答えていたらかなり時間が経っていた。
「そろそろ終わりですかね。思ってたよりも時間がかかってしまいましたね。じゃあ帰りますかてことで配信を終わります」
コメント
>乙ー
>おつかれー
>ちょっと石削り音耐久作ってきます
>草
「切り抜きは丸パクリでなければ自由にしてもらっていいですよ」
コメント
>マジすか!
>分かりました
>了解です
「それじゃ今度こそ切りますね、お疲れさまでした」
その言葉を最後に配信を終わらせる。
「配信も終わったし帰りますかね」
今日はちょっと疲れたので歩きながら地上に戻ろうとすると。ダンジョンの入り口には
「お、いたいた。お前がクロだな?」
「そうですけど、何か用ですか?」
筋骨隆々の大男が立っていた。
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あとがき
ここまで読んでくださりありがとうございました!!
60000PV感謝です!
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