第32話 恐るべき実力
「私の魔術を喰らっても無傷なんて
流石ね。」
レインは私はわかってたわよみたいな顔をしている。
ふ、ふ、ふ…
ふざけんなよ、氷女(レイン)
死ぬは⁉️
何してくれちゃってんの‼️
お前ならもっと穏便に済ませられただろう。
いきなり最高位魔術をぶっ放すやつがあるか⁉️
結界石がなかったら本当に死んでた…
(青い顔)
お前なんか俺に恨みでもあるのか⁉️
周りにいたみんな見るに耐えない姿になっちゃってるよ⁉️
なんかもう年齢制限がかかりそうな絵面が広がってるよ⁉️
俺が強かったらマジでボコボコにしてやる。できないけど…
もういろいろなことがありすぎて表情筋が死んで真顔だ。俺はただゆっくり休みたかっただけなのに何でこんなことに…
「まさか王都に人間のテロリストが紛れ込んでるなんて思わなかったわ。
誰も全く気づいてなかったのに、
さすがアスタね。」
レインが近づいてきて俺を称賛する。
なんかすごい笑顔なんだけど…
(背筋が凍る)
「私とのデートをすっぽかしていくのはどうなのかしら?(圧)」
よほどアスタとのデートが潰れたことが悔しいのかすごい圧をかけてくる。
なんか背後に夜叉が見えるんだけど…
「この埋め合わせは期待してるわよ。(小さな声)」
「はい‼︎(反射)」
怖すぎる。拒否権ないじゃん。
埋め合わせって何だよ…
「よろしい。」
顔が死んでる俺とは対照的にレインの顔を明るかった。
(新しいデートの約束ができてレインのテンションはぶち上げ。)
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《ニーナ視点》
アスタが急ぐほどの事柄とはどれほどのものなのか…
私が選んだ選りすぐりの近衛騎士たちを連れてきたから戦力が足りないことはないと思うんだけど。
作戦ではレインが最初に魔術を放って敵が混乱した隙に突撃だ。
レインの
「時よ凍れ
何でいきなりそんな大掛かりな魔術を⁉️
作戦にはなかったのに…
まずいこのままだと証拠が何も残らない。
「レイン待っ…」
「
パリン、
目の前にあった倉庫は跡形もなく粉々になってしまった。
これを見るに中にいた敵は全滅だろう。
これじゃあ、
「やりすぎ、これじゃ何の情報もわからない。」
レインに苦言を呈す。
最高位魔術なんて使わなくても今いる戦力なら敵を生け取りにできた。
情報だってたくさん手に入れられたはずなのに…
これでは何もわからない。
アスタが動くほどのことだから大切な何かがあってもおかしくなかったのに‼︎
レインは私の抗議に対して涼しい顔をして、倉庫が崩れて大量の砂埃が舞っている場所を指をさす。
「そんなのとっくに集まってるでしょ。
ほら見なさい。」
一体何を…
レインの言う方向を見ると立ってる人影が見える。
え、まさか⁉️
そこにはレインの最高位魔術を喰らったはずなのに全く無傷のアスタが立っていた。
アスタはどれほどの力を…
※レインの最高位魔術は七天であっても相当なダメージを喰らうほどで、無抵抗の状態で直撃が決まれば致命傷は免れないほど強力。結界石がなければアスタは確実に死んでいる。
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