第28話 やばい集会
《古びた倉庫の中》
ここには顔まで隠れる黒い外套を被った人たちが集まっていた。
なんか見るからにヤバそうな集団である。何でこんなところに連れてこられたんだろう?
仲間だと思われたのか?
「お前外套はどうした?」
ここまで俺を連れてきた男が言ってきた。
「洗濯しててまだ乾いてないんだ。
大切なものだからな(少し暗い顔)」
どうだ、みんなしてるからよほど大切なものなのだろう…
しっかりとこのよくわからん外套のことを大切だと強調すれば大丈夫なはず(迷推理)
「まぁ、それなら仕方ないか…
これやるから早く被れ。」
セーフ(心臓バクバク)
この中で位の高そうな人が中心に出てきた。みんなただ黒いだけの外套だが、その人だけは黒に金色の紋章が刻まれた外套を被っていた。
「皆の者、時は満ちた。」
全員真剣な顔をしながら中心の人に向かって膝をつく。
俺もしっかりと周りに合わせる。
(俺何してんだろう。)
「これまで私たちは魔族に虐げられてきた。」
なんかヤバそう…
「魔族どもは我々を力で支配してきた。」
周りをよくみるとみんな同じ金色のシンボルがついたものを身につけている。
よくみると「完全なる休日」についてる飾りにそっくりだ…
「この世界から忌々しい魔族どもを駆逐するのだ‼️」
「うぉぉぉぉぉぉぉお‼️」
膝をついていた人たちは皆んな立ち上がって声を上げる。
「ううぉー!」
こいつら人間至上主義の奴らだ…
※人間たちは基本的に魔族を嫌っているが、力だと魔族の方が上のため個人が集まって魔族に対して危害を加えようといるものはあまりいないが人間至上主義を掲げる過激派は捨て身で特攻してくるやばい奴ら。
「これより魔王暗殺計画の概要を説明する。」
やばいよ、魔王軍幹部の前で魔王の暗殺計画の話出しちゃったよ…
どうすることもできないし逃げられるタイミングまで待とう。(諦観した顔)
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《レイン視点》
「アスタはどこに行ったの?」
レインはすかさずタブレット上の魔道具を出す。タブレットには王都の地図だ出ていて一部が赤い点で光っていた。
(前にアスタに渡したイヤリングはレイン自作の発信機であり、タブレットを通して場所を把握することができる。
ちなみにイヤリング以外にもアスタにバレないように大量の発信機をつけている。)
「何で倉庫なんかにいるのよ。」
レインは少し考え込んで、
「急にいなくなったってことは、それだけ焦る事柄なんでしょう。
応援を呼んでいきましょう。
(理解者の顔なおアスタは何も考えたない模様)」
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「これは… 」
「それは… そうすべきだ。」
「それだと… 」
めっちゃ白熱した話し合いをしている。
空気だ、空気に徹するんだ‼︎
話題を振られたら終わる(体が震える)
「おい、お前はどう思う?」
終わった(死んだ顔)
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